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セビージャ、ナスリを‟羅針盤”にチーム作りを進める 第一に基盤を築きたいサンパオリ監督

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ナスリを‟羅針盤”にチーム作り

 セビージャは、MFサミル・ナスリを中心に今後のチーム作りを進めようとしている。スペイン『マルカ』が報じた。

「ナスリには同じようにあり続けてほしい」「セビージャのため、最高の彼を期待したい」「前クラブでは出場機会に恵まれなかったが、彼には高い能力があり、今それを証明している」。ホルヘ・サンパオリ監督は、この数試合でのナスリのパフォーマンスをそう称賛した。セビージャで、ナスリが“羅針盤”として機能し始めているのは間違いなさそうだ。

 今夏MFエベル・バネガをインテルに放出したセビージャは、その代役探しにほん走した。サンパオリ監督が選んだのは、移籍市場最終日にマンチェスター・シティからレンタル移籍してきたナスリだ。サンパオリ監督はチャンピオンズリーグ・グループステージ第2節リヨン戦(1-0)、リーガエスパニョーラ第7節アラベス戦(2-1)で4-4-2を採用。2連勝で、このシステムに大きな手応えを感じている。

 サンパオリ監督が発掘したのは、4-1-1-2-2とも言えるシステムだ。アラベス戦ではDFセルヒオ・エスクデロ、ガブリエル・メルカド、ニコ・パレハ、マリアーノ、MFスティーブン・ヌゾンジ、ナスリ、フランコ・バスケス、ビトロ、FWウィサム・ベン・イェデル、ルシアーノ・ビエットを先発起用。鍵を握るのは中盤で、1ボランチにヌゾンジ、ナスリをその前に据え、攻撃的MFとしてバスケスとビトロを配置する布陣である。

 サンパオリ監督はこのシステムが現チームの基盤になると考えている。今季からセビージャを率いる指揮官は、第一にベースを作り、そこから変化を加えていく方針のようだ。ナスリは攻撃を司り、いつチームが休み、いつスピードを上げるべきかを理解している。そこが指揮官が信頼を置く理由である。

 選手たちもナスリを信頼している。ナスリは決して練習を休まず、勝者のメンタリティーを備え、チームメートに良い影響を与えているとみられる。シティから移籍し、セビージャで笑顔を取り戻したナスリ。今後もチームを引っ張っていくことが期待される。

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