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ベンゲルの采配的中! ジルがアーセナルを救う同点ヘッド…モウ・ユナイテッドは逃げ切れず

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終了間際に同点ゴールを決めたオリビエ・ジル

[11.19 プレミアリーグ第12節 マンチェスター・U 1-1 アーセナル]

 プレミアリーグは19日、第12節を行った。オールド・トラッフォードでは、マンチェスター・ユナイテッドアーセナルが対戦し、1-1で引き分けた。

 6日に行われたスウォンジー戦の勝利で6位に浮上したユナイテッドは、その試合で警告を受けたFWズラタン・イブラヒモビッチが累積警告により出場停止。代表戦で膝を負傷したFWウェイン・ルーニーはベンチスタートとなった。

 4-2-3-1のシステムのGKはダビド・デ・ヘアで、4バックは右SBマッテオ・ダルミアン、CBマルコス・ロホ、CBフィル・ジョーンズ、左SBは腕の骨折から驚異的な回復をみせたアントニオ・バレンシア。中盤はMFアンデル・エレーラとMFマイケル・キャリックのダブルボランチで右MFアントニー・マルシャル、左MFフアン・マタ、トップ下はMFポール・ポグバが入り、1トップにFWマーカス・ラッシュフォードが起用された。

 一方、リーグ戦10試合負けなし(7勝3分)のアーセナルも同じく4-2-3-1のシステムでGKにペトル・チェフ、4バックは右SBナチョ・モンレアル、CBローラン・コシールニー、CBシュコドラン・ムスタフィ、左SBカール・ジェンキンソン。ボランチはMFモハメド・エルネニーとMFフランシス・コクランで、2列目はFWセオ・ウォルコット、MFメスト・エジル、MFアーロン・ラムジー。1トップには、代表戦での負傷が心配されたFWアレクシス・サンチェスが入った。

 積極的な入りをみせたのはユナイテッドだった。前半5分、右45度の位置でエレーラがファウルを受け、FKを獲得。キッカーのマタが、ゴール左隅を狙って左足を振り抜くもわずかに枠を捉えきれず。同35分には、マルシャルのパスをPA手前で受けたバレンシアが仕掛け、PA内でモンレアルに倒されたが、主審の笛は鳴らず。PK獲得とはならなかった。

 前半の中盤はアーセナルにボールを支配されたが、終盤に向けてはユナイテッドが厚みのある攻撃を展開していく。前半37分、ポグバの縦パスをマタがファーストタッチで相手のスライディングをかわし、地を這う左足ミドルシュート。同41分には、ポグバとのパス交換からエレーラが左に叩き、PA左からマルシャルが右足シュートを放つも、ともにGKチェフの好セーブに阻まれ、前半はスコアレスに終わった。

 前半のポゼッション率は『ESPN』によると、ユナイテッドが40%、アーセナルが60%だった。だが、シュート本数やチャンスの多さでは、ユナイテッドが勝っていた。その勢いのまま後半の立ち上がりもユナイテッドが主導権を握ったが、チャンスを作れないでいると、ジョゼ・モウリーニョ監督は後半8分にマルシャルを下げてルーニー、同9分にダルミアンに代えてDFダレイ・ブリントをピッチに送り出した。

 ユナイテッドのペースが続くと、ついに待望の先制点が生まれる。後半13分、ポグバのパスで右サイドを抜け出したエレーラがライン際からマイナスに折り返す。ニアにルーニーが相手を引き付け、中央の空いたスペースに走り込んだマタが左足ダイレクトでゴールに流し込み、1-0。スペインコンビの阿吽の呼吸でアーセナルから先手を奪った。

 1点を追う展開となったアーセナルは後半18分、エルネニーを下げてFWオリビエ・ジルを投入。ジルが1トップに入り、サンチェスが左、ラムジーが1列ポジションを下げた。だが、なかなか流れを引き戻せずにいると、同35分にコクランに代えてMFグラニト・ジャカ、同39分にジェンキンソンに代えてMFアレックス・オクスレイド・チェンバレンをピッチに送り出し、アーセン・ベンゲル監督は勝負に出た。

 すると、ベンゲル監督の采配が的中する。後半44分、右サイドバックに入ったチェンバレンがラッシュフォードをかわし、クロスを送る。ファーサイドのジルがヘディングシュートを叩き込み、1-1。アーセナルはこの試合初めての枠内シュートがゴールネットを揺らした。試合はこのまま終了。アーセナルが公式戦無敗を17に伸ばした。一方のユナイテッドは、今季2度目の連勝とはならなかった。


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