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チェルシーが優勝へ一歩前進!アザールの2発でシティ撃破、前節の敗戦を払拭

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この日2点を決めたエデン・アザール

[4.5 プレミアリーグ第31節 チェルシー2-1マンチェスター・C]

 プレミアリーグは5日、第31節2日目を行った。スタンフォード・ブリッジでは、首位チェルシーと4位マンチェスター・シティが対戦し、2-1でチェルシーが勝利した。

 前節クリスタル・パレスに9試合ぶりに黒星を喫したチェルシーは、先発を1人変更。DFクルト・ズマが今季リーグ戦初先発となった。システムは3-4-2-1。GKティボー・クルトワの前に右からズマ、DFダビド・ルイス、DFガリー・ケーヒルが並び、DFセサル・アスピリクエタは1列前の右、左はMFマルコス・アロンソ、ボランチはMFエンゴロ・カンテとMFセスク・ファブレガスがコンビを組んだ。前線はFWペドロ・ロドリゲス、MFエデン・アザール、1トップにFWジエゴ・コスタが入った。

 3試合連続で引き分けと勝ちきれない試合が続くシティは、前節アーセナル戦から2人を変更し、DFビンセント・コンパニとMFファビアン・デルフが起用された。フォーメーションは4-2-3-1で、この日もGKウィリー・カバジェロがゴールを守り、最終ラインは右からMFヘスス・ナバス、DFジョン・ストーンズ、コンパニ、DFガエル・クリシー。ボランチにMFフェルナンジーニョとデルフ、2列目は右からMFケビン・デ・ブライネ、MFダビド・シルバ、MFレロイ・サネ、1トップはFWセルヒオ・アグエロが務めた。

 今後を占う上位対決は慎重な入りとなったが、早々にスコアが動いた。前半10分、ペドロのパスを右サイド深くで受けたアスピリクエタがマイナス気味に中央に折り返し、アザールがダイレクトで右足を振り抜く。これがコンパニに当たってコースが変わり、GKカバジェロの逆に飛び、先制点。チェルシーは10試合連続の先制点となった。

 追うシティは、デルフやフェルナンジーニョ、アグエロがシュートを浴びせていくと、前半26分にワンチャンスをモノにする。ズマのバックパスをGKクルトワが前に蹴り出すも、キックミスでこれがシルバにつながり、そのまま左足シュート。GKクルトワが弾いたボールをアグエロが右足で押し込み、相手のミスからシティが試合を振り出しに戻した。

 チェルシーは直後の前半28分、シルバのスルーパスでサネに裏を取られるも、GKクルトワが反応よく飛び出してピンチを防ぐ。守護神が自身のミスを引きずらず、好判断をみせると、同34分にセスクのパスをPA左で受けたペドロがフェルナンジーニョに倒され、PKを獲得。キッカーのアザールがゴール右に蹴り込んだシュートは、GKカバジェロに止められたが、セカンドボールをアザール自ら押し込み、2-1と前半のうちに勝ち越した。

 抜け目ないアントニオ・コンテ監督は、後半開始からズマに変えてMFネマニャ・マティッチを投入。アスピリクエタをいつもの3バックの右に戻した。しかし、ボールの主導権を握るのはシティ。サネが判断良くパスとドリブルを選択し、左サイドから攻撃を仕掛け、シルバやデ・ブルイネもこれに絡んでいく。同20分にはシルバの左CKからストーンズがヘディングシュートもGKクルトワの正面。シティは押し込みながらも同点の一打が遠い。

 したたかなチェルシーは後半32分に決定機。右からペドロが折り返し、PA手前からフリーでアザールが右足を振り抜くもクロスバーの上に外し、突き放すことができない。それでも、集中した守備で最後まで同点を許さず、2-1で逃げ切り勝利。アザールの2ゴールで前節の敗戦を払拭し、チェルシーが勝ち点を72に伸ばした。一方、シティは1月15日のエバートン戦以来、9試合ぶりの黒星となった。


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