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ドルトムント若手がトゥヘル前監督に苦言「何を求めていたのかいまだに分からない」

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ドルトムント指揮官を解任されたトーマス・トゥヘル監督

 日本代表MF香川真司が所属するドルトムントのU-21スペイン代表MFミケル・メリーノは、ドイツでの初シーズンは「複雑だった」と振り返っている。スペイン紙『ノティシアス・デ・ギプスコア』のインタビューでトーマス・トゥヘル前監督との関係についても語った。

 昨夏にオサスナからドルトムントに向かったメリーノだが、トゥヘル前監督の下ではほとんどチャンスを得られず、出場機会は公式戦9試合と限られていた。その状況について同選手は「予想していたよりプレーできなかった。監督にチャンスをあまりもらえなかったのでね。でもたくさん習得できたと思うんだ。世界でもベストに入るチームでプレーすれば、毎日の練習でもたくさんのことを学べるからね」と話している。

 一方で、トゥヘル前監督が出場機会を与えなかった理由について、「正直、彼が僕に何を求め、何を期待していたのかいまだに分からないんだ。話もあまりなかったのでね。なんか不思議な話だけどね」と同監督との関係では戸惑いを覚えた様子。本職は中盤の選手でありながら加入当初は「常にCBの位置で練習し、起用された。でも後にはより前方でもプレーできることが分かったようで6番(ボランチ)や8番(インサイドハーフ)でも起用されるようになったね」とポジションが決まっていなかったことも「複雑なシーズン」につながったと語った。

 クラブはピーター・ボスを新監督に招へいしたことでメリーノにとっても状況が変わる可能性がある。だが、同選手は「何が起きるのかは分からない。クラブが自分に関してどのようなプランを持ち、新しい監督が自分をどう思っているのかは分からない」と慎重な構えを示す。「基本的には僕は今後もドルトムントで過ごすつもりだが、予測できないことは常に残るからね。クラブがどの方向に進むのか、それともほかのクラブからの関心、彼らが僕に何を話し、僕のフィーリングなどが関わってくる。僕はプレーしたい。何が起きるかはこれから様子を見ればいい」と続けた。

 ドルトムントで苦しい初シーズンを過ごしたことから、メリーノはオサスナへ復帰する可能性のほか、スペインではバレンシア、ビルバオ、レアル・ソシエダ、エスパニョール、ドイツ国内ではケルン、ボルシアMG、シュツットガルトからの興味が伝えられてきた。同選手は新監督の下、これら移籍のうわさが報じられなくなるほどの地位を得られるのだろうか、注目されるところだ。

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