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「“終わり”だと思われたくない」38歳のピルロ氏、昨年の引退決断の理由を明かす

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アンドレア・ピルロ氏が引退決断の理由を明かす

 昨年11月に現役引退を迎えた元イタリア代表MFのアンドレア・ピルロ氏が、『バニティ・フェア』イタリア版のインタビューに応じ、引退理由などを明かした。

 “マエストロ”ことピルロ氏は現役時代、ミランやユベントスで活躍。ミランでは2度のUEFAチャンピオンズリーグ優勝を果たしたほか、2006年にはイタリア代表としてドイツW杯も制した。2015年夏からはMLSに拠点を移し、ニューヨーク・シティでプレーしていたが、昨年11月に現役を引退。38歳のピルロ氏は、決断の理由を明かしている。

「僕が酷いパスミスをしたり、シュートを外したりして、スタンドの観客が顔を見合わせる。そして、『ピルロは年を取った。終わりだ。もうもたない』などと考える。そんな状況は訪れて欲しくなかったんだ。僕は耐えられなかっただろう」

 また元イタリア代表MFは、子供の頃からサッカー選手を目指すことしか考えていなかったと振り返る。

「プランBは持っていなかった。兄と一緒にゴムボールでプレーを始めた。僕はいつもサッカーをすることしか考えていなかった。僕の運命だったのだろう」

 ピルロ氏は現役時代、カルロ・マッツォーネ監督やカルロ・アンチェロッティなど名将にも恵まれた。中でもユベントス時代の恩師アントニオ・コンテが、自身の考える最高指揮官だと話す。

「僕はマッツォーネやアンチェロッティなど素晴らしい指導者に出会えた。誰よりも優れていたと思うのは、コンテだ。2011年にミランを退団した後、最高のタイミングで彼に出会えて、僕は幸運だった。コンテは僕に多くを教えてくれた。でも他の恩師も皆、僕に何かを伝えてくれたよ」

 また元同僚の中から、ポジションごとに最優秀選手を選び、明かしている。

「僕の理想のチームには、GKに(ジャンルイジ)ブッフォン、守備陣では(アレッサンドロ)ネスタ、中盤では(ジェンナーロ)ガットゥーゾ、攻撃陣では“フェノーメノ(怪物)”ことロナウドを選ぶかな」

 なおピルロ氏の引退試合“ノッテ・デル・マエストロ(マエストロの夜)”は21日、古巣ミランの本拠地サンシーロで行われる。

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