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大迫勇也、名門ブレーメン移籍は“監督の直談判”で決断…代表サポには「叩くのは今じゃない」

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ブレーメン移籍を決断したFW大迫勇也

 日本代表FW大迫勇也が19日、アシックスの新作スパイク『DS LIGHT X-FLY3』(6月8日発売)のプロモーションイベントに出席した。16日に発表されたケルンからブレーメンへの移籍について初めて口を開くと、日本代表サポーターに向けての“お願い”も飛び出した。

 大迫は今季、ケルンで26試合4ゴール2アシストを記録したが、チームはブンデスリーガ2部に降格。シーズン終了後には、1部11位のブレーメンへの移籍が発表された。「チームメートのことも好きなので迷った」と苦渋の決断を振り返るが、決め手となったのはフロリアン・コーフェルト監督の直談判だったという。

「監督が来てくれて、チームがどうプレーしているか、どういうプレーをしてほしいかを伝えられた。良い雰囲気の監督だったし、チームメートとも話して決めた」。その際には、昨季までブレーメンでプレーしたFWクラウディオ・ピサロにも相談。ブンデスリーガ通算200得点に迫ろうとするクラブのレジェンドも背中を押してくれたようだ。

 また、高校3年時の高校選手権での活躍でスターとなったストライカーもいまや28歳。「残り少ないサッカー人生、1部でプレーしたいとあらためて思った」と述べ、2部の1860ミュンヘンからケルンに移籍した14-15シーズンから4年間続いていた1部リーグの座も重要視したようだ。

 ブンデスリーガ1部で過ごした経験は、1か月後に初戦を控える2度目のW杯にも生きてくる。「(4年前の)ブラジル大会は悔しさしか残らなかったけど、いまはドイツのチームでやってきた手応えが少なからずある」。各国代表が居並ぶ世界での経験を経て、ノーゴールに終わった前回大会とは異なる活躍ができると考えているようだ。

 また、懸念されるのが本大会直前での指揮官交代だが、「動揺はない」と平静を保つ。「ドイツでは監督が代わることはしょっちゅうある」と今季のケルンでも監督交代が行われた経験を指摘し、「そんなことは言っていられない」とピシャリ。「もう進み始めたので、サポーターの皆さんも“叩く”のは今じゃない。それは大会が終わってからにして、今は全力で応援してほしい」と願いを口にした。

(取材・文 竹内達也)

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