ポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドのユベントス移籍について、イタリア国営放送『Rai』の役員を務めるカルロ・フレッチェロ教授が『コリエレ・トリノ』のインタビューで持論を展開した。

　昨年、通算5度目のバロンドールを受賞したC・ロナウドの移籍について、ユベントスはレアル・マドリーと合意したことを発表した。33歳のスーパースターの移籍はどんな意味を持つのか、フレッチェロ教授は論じている。

「(ミシェル)プラティニに代わるバロンドール受賞者であり、街の新ヒーローになる。それにある意味、マドリードへのリベンジでもある。ユベントスは、1年前はチャンピオンズリーグ決勝で、そして今年の4月は準々決勝でレアル・マドリーに敗れているのだから、ユーベのファンが有頂天になるのも当然だ」

　C・ロナウドはピッチ内に限らず、大きな影響力を放つ。移籍が実現した場合、ユベントスにとって計り知れない効果をもたらすことになる。

「C・ロナウドはユーベからトリノの街へのプレゼントになる。スタジアムはすでにイタリアで最も美しいし、聖地になるだろう。C・ロナウドは神のような存在だ。今や、スポーツ界のスターが映画や演劇のスターに取って代わっている。(ロジャー)フェデラー、レブロン・ジェームズ、C・ロナウドらスポーツ界のスターが新たなアイドルだよ。もしアンディ・ウォーホルが生きていれば、もはやマリリン(モンロー)ではなく、C・ロナウドを描いただろうね」

「C・ロナウドはブランドやマーケティングにおいても象徴的存在になる。ユーベの有名な“J”マークを代表する選手になれるわけで、サッカーの枠を超えた取引になる」

　世界的なスターがユベントスでプレーすることで、長らく低迷が続いていたセリエAに転機をもたらすだろうと指摘した。

「試合が世界中で注目を集めることになり、イタリアサッカーは再び主役に戻れるだろう」

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