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めくれる芝生に大苦戦…VARに救われたバルセロナ、敵地白星で開幕2連勝

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ピッチのめくれに足を取られるバルセロナMFフィリペ・コウチーニョ

[8.25 リーガ・エスパニョーラ第2節 バジャドリー0-1バルセロナ]

 リーガ・エスパニョーラは25日、第2節2日目を各地で行い、昨季王者のバルセロナが敵地でバジャドリーと対戦した。ゴール前の芝生が剥がれやすいピッチ状態に苦しみ、終了間際にはビデオ判定にも後押しされて1-0で勝利。辛くも開幕2連勝を飾った。

 開幕前のスペインスーパー杯で初タイトルを獲得すると、第1節ホームでのアラベス戦でも3-0の白星を挙げ、2018-19シーズンの好スタートを切っているバルセロナ。敵地に乗り込んだ第2節では開幕戦から先発1人を変更し、DFネウソン・セメドに代わってMFコウチーニョが入った。

 試合はサイドバックが高い位置を取る4-3-3でボールを支配するバルセロナに対し、中盤菱形の4-4-2で中央を固めるバジャドリーという構図。バルセロナは広大なサイドのスペースを活用して攻め込み、ラストサードで一気に中央を崩そうとするも、ゴール前のピッチ状態が悪いため精度が上がらない。

 対するバジャドリーはときおり危うい場面もつくられるが、大きく引いてからのプレッシングでボールを奪い、2トップが一気にカウンターをしかけるという場面も。だが、オフサイドやクロスミスで決定機はなく、ほとんどの時間を防戦一方で過ごした前半をスコアレスのまま終えた。

 バルセロナは後半12分、ようやくスコアを動かした。ゴール左斜め前でボールを持ったFWルイス・スアレスがPA右奥にハイボールを送ると、ラインを割りそうなボールをDFセルジ・ロベルトが折り返す。これをFWウスマン・デンベレがダイレクトで流し込み、空中を経由した攻撃で先制点を奪った。

 バルセロナは後半31分、O・デンベレに代わってMFアルトゥーロ・ビダルを投入。1点を追うバジャドリーはその直後にビッグチャンスを迎える。左サイドを駆け上がったDFナチョ・マルティネスのクロスにフリーのMFケコがヘッド。だが、GKマルク・アンドレ・テア・シュテーゲンの正面を突いた。

 バジャドリーは後半36分、MFオスカル・プラノの左CKにDFキコ・オリバスが頭で狙うも再び守護神の正面。バルセロナは同38分、FWリオネル・メッシのスルーパスに反応したスアレスがダイレクトで流し込んだが、こちらはオフサイドに終わった。同39分にはコウチーニョに代わってボルドーから加入したFWマウコムがバルサデビューを果たした。

 その後はお互いにリスクを負わずにボールが行ったり来たりするような展開が続いた。後半45分、PA左にマウコムが抜け出したが、左足シュートは相手GKに正面。同アディショナルタイム1分、スアレスに代わってFWムニル・エル・ハダディが送り出され、時間を使って試合を締めるかと思われた。

 ところが後半アディショナルタイム2分、DFジェラール・ピケのクリアボールを拾ったバジャドリーは左サイドから敵陣に進攻。MFルイスミのクロスにケコが頭で合わせ、土壇場でネットを揺らした。だが、ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)の介入でオフサイドがあったことが判明。テクノロジーに救われたバルセロナが辛くも勝ち点3を獲得した。

●リーガ・エスパニョーラ2018-19特集

データ提供:Opta
※大会の公式記録と異なる場合があります

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