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バルサ哲学の破壊者とも噂されるセグラGM「シャビ、イニエスタいた頃のようなプレーは難しい」

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セグラGMが噂を否定

 バルセロナのペップ・セグラGM(ゼネラルマネージャー)は、自身が同チームの哲学を破壊しているとの噂を否定した。

 かつて栄華を極めたポゼッションフットボールに陰りを見え始めたバルセロナ。その理由の一つとして、2017年6月に現職に就いたセグラGMの存在が挙げられている。

 しかしながらスペイン『バングアルディア』とのインタビューに応じたセグラGMは、自身もバルセロナの哲学を守るために尽力していることを強調。ただし、ジョゼップ・グアルディオラ現マンチェスター・シティ監督が指揮を執っていた頃のチームを取り戻すのが難しいとの見解も示している。

「そうした意見の流れも存在しているね。しかし人々には腰を据えて、私の考えを聞いてもらいたい。たしかにシャビ、レオ(メッシ)、イニエスタら象徴的な選手たちがいたペップのバルセロナのような美しいプレーを見せることは難しい。一度上昇すれば、その後には下降があるものなんだよ」

「私たちが下降している? いいや。しかし、あれだけの極上なプレーに到達するのが、とても難しいことも理解しているよ。今は、あそこに戻ることを動機とすべきで、それこそが進まなくてはならない道なんだよ。私はここに到着してから、新たなメソッドでもって同じ道を行こうとしている」

 セグラGMはMFパウリーニョ、MFアルトゥーロ・ビダルなど、バルセロナの哲学とは相容れないような選手たちを獲得することでも疑問視されている。

「欲する選手のタイプが明確でなければ、アルトゥール(・メロ)のことは獲得し損ねていただろう。私たちが好む選手は、技術のあるタイプだ。そしてクラブの歴史を分析すれば、ヨハン(・クライフ)の時代からそうしたタイプとは異なる選手が存在していた。チャンピオンズなどの大きな大会で安定を図るための選手がね」

「ここではケイタ、トゥレ、ファン・ボメルなどがプレーしてきた……。私たちのモデルにがっちりと適応する選手たちではないが、短い大会においては安定をもたらしてくれる。監督はそうした選手たちも数に入れる必要がある。バルサのモデルを危険にさらすことなくね」

 バルセロナのプレースタイルを端的に表すことを求められたセグラGMは、次のように返答した。

「スタイル、DNA、モデル……。『フットボールはとても簡単だが、シンプルにプレーすることは最も難しい』というヨハンの言葉が頭に浮かぶよとにかく、重要かつ共有すべき要素というものがある。それはバルサがバルサとして認められること、ボールを保持して楽しむこと、どうやって相手に打撃を与えるかを理解していることだ。ボールを失った際にはコレクティブな動きで、できるだけ早くをそれを取り戻さなくてはならない。そのすべてを実現することでバルサだと認められる。私たちはそれを求めているんだよ」

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