マンチェスター・ユナイテッドのリオ・ファーディナンド氏は、“メッシvsロナウド論争”に終止符を打つべきだと自身の考えを述べた。

　2008年から10年間にわたりバロンドールを独占し、ともに史上最多となる5度ずつトロフィーを獲得したリオネル・メッシとクリスティアーノ・ロナウド。現在のフットボール界をリードする両選手のうちどちらが優れているかについて、ファンだけではなく、元選手や現役選手も多くの議論を巻き起こしている。

　現役時代にはマンチェスター・Uで若き日のC・ロナウドとプレーしたファーディナンド氏は、『Goal』に対してこの論争に関す持論を展開。「2人の素晴らしいフットボーラーの存在を見られて我々は本当に幸運だ」と語り、以下のように続けた。

「1人がもう1人よりも優れていると思っていたとしても関係ない。彼ら2人は最高のタレントを有し、誰にも負けないメンタルの強さがある。これらの要素は常に私を驚かせ、他の選手たちと彼ら2人を別のものにしている。これは間違いなく驚嘆に値するよ。同じ時代にプレーする最高の2選手による素晴らしい戦いを見られることは、ファンとして最高の喜びだ」

　また、ファーディナンド氏は「クリスティアーノがチャンピオンズリーグでハットトリックを決めれば、メッシも次の夜にハットトリックを決めるか、もしくは彼にしかできないゴールを奪ってみせる」とお互いが刺激し、切磋琢磨し合う様子を他のスポーツのライバル関係を例に挙げて説明した。

「ロジャー・フェデラーとラファエル・ナダルは良い例えだ。彼らはお互いを高め合って、次のレベル、またその次のレベルへと進んでいった。テニスのトッププレーヤーだった(ジョン)マッケンローと(ビョルン)ボルグや(ボクシングの)モハメド・アリとジョー・フレージャーやジョージ・フォアマンのような関係だ」

　そして、同氏はメッシとC・ロナウドの活躍に賛辞を送った。「ロナウドとメッシがやっていることはただ単に驚きだ。それに何といっても、彼ら2人は世界のベストプレーヤーとして1年や2年の間プレーしているのではなく、10年や12年も世界最高として君臨し続けている点だ。彼らは本当に最高だ」