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1か月前に急性白血病を公表のボローニャ監督がセリエA開幕戦で指揮…選手も驚き隠せず

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ボローニャシニシャ・ミハイロビッチ監督

 急性白血病で闘病中のボローニャ指揮官シニシャ・ミハイロビッチが25日、セリエA開幕戦のベローナ戦(1-1)に姿を現した。

 ボローニャ監督のミハイロビッチは、今夏の合宿開始前日に白血病の診断を受け、7月13日に会見を開き、闘病中であることを発表した。その後の精密検査により、骨髄性急性白血病であることが判明しているが、クラブは指揮官の続投を決断。スタッフが一丸となってインターネットやビデオ通話などを駆使し、遠距離での監督の指揮を支えてきた。

 入院から40日ほどが経過した25日、ボローニャはセリエA開幕戦を迎えた。闘病中のミハイロビッチは一時退院を許可されると、ボローニャから150キロほど離れたベローナまで足を運んだ。指揮官はスタディオ・マルカントニオ・ベンテゴーディに到着した際、深くかぶったキャップにマスク姿だったが、ピッチではマスクを外して登場し、観客から拍手で迎えられた。そして試合中はピッチ脇にも立ち、セリエAデビュー戦を迎えたDF冨安健洋らに指示を送るなどして指揮を執っている。

 主将のアンドレア・ポーリも、約束通りに開幕戦のベンチに入ったボローニャ指揮官の不屈の闘志に驚きを隠せない。『スカイスポーツ』がボローニャMFの言葉を伝えている。

「本当に驚いたし、感動した。監督は約束してくれていたし、事前に連絡もあったが、僕らは想像していなかった。彼が来てくれたことに心を打たれた。ここに一緒にいてくれて嬉しく思っている。並外れた勇気を持っていることを証明してみせた。(チームが宿泊する)ホテルに到着したときは感動した。言葉も出ないほどだよ」

 なお『ユーロスポーツ』は、採点で異例の満点(10)をつけ、指揮官を称えた。「ピッチ脇に姿を見せるなんて、なんという根性だ。選手たちに決意が伝わったはずだ」などと綴っている。

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