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サラの一周忌に捧げる特別ユニ、ナントが「チームカラーを放棄した」理由

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夢だったアルゼンチン代表

 移籍手続き中の航空事故に見舞われたFWエミリアーノ・サラの死からちょうど1年。所属元のナントは次の公式戦となる26日のリーグ・アン第21節で、特別仕様のユニフォームを着用することを発表した。対戦相手はサラの古巣でもあるボルドー。この日程を組んだリーグ側も事故への悲しみに思いを寄せた。

 アルゼンチン出身のサラは2019年1月21日、エースストライカーとして活躍したナントからカーディフへの移籍手続き中、渡航中の小型機で消息不明となった。その後、イギリス海峡で事故の残骸が発見され、2月3日に遺体となって見つかった。死因は小型機の整備不良が発端とみられる一酸化炭素中毒だった。

 ナントは遺体発見後、サラが着けていた背番号9を永久欠番に指定。移籍金の扱いではカーディフとの係争に至っている一方、2015年夏に加入し、16-17シーズンから3シーズンにわたってチームの最多得点数を稼いできたストライカーへの弔意を示し続けている。

 今回、一周忌の特別ユニフォームを企画したナントは「チームカラーの黄色のユニフォームを放棄した」と表明。普段どおりのユニフォームと同じデザインを踏襲した一方、カラーリングは白と水色が主体となった。理由は「彼がアルビセレステを夢見ていたから」。サラが長年望みながら、一度も身を包むことのなかったアルゼンチン代表のカラーだ。

 このユニフォームは一般向けにも販売。収益はサラが19歳でボルドーに加入するまでの間、アルゼンチンで所属していた2つのクラブに寄付されるという。また試合当日にはピッチ上で黙祷が行われ、スタジアムの入り口ではサラと関わってきた監督、チームメートからの証言をまとめた冊子が配られる予定となっている。


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