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全試合の75%出場を要求?本田圭佑、ボタフォゴ加入の舞台裏を地元メディア報道

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本田圭佑のボタフォゴ加入の舞台裏

 ボタフォゴへの加入が決まった元日本代表FW本田圭佑(33)。ブラジルメディア『グローボ』がその舞台裏について伝えている。

 本田は約半年間の無所属期間を経て、昨年11月にCSKAモスクワ時代の恩師であるレオニード・スルツキー前監督が指揮するフィテッセに加入したが、成績不振で同監督が辞任すると、自身も12月にクラブを退団。再び無所属となっていた。

 同メディアによると、ボタフォゴは当初、本田を獲得するつもりはなかったという。ところがサポーターの盛り上がりを受けて、ピッチ内だけでなく、マーケティングや商業面でも良い効果があると考え、ネルソン・ムファレジ会長が交渉をスタートさせた。

 給与面では、パチューカで300万ドル(約3億2500万円)、フィテッセで200万ユーロ(約2億4000万円)を受け取っていた本田に対して、ボタフォゴは150万ドル(約1億6300万円)を提示。説得することは簡単ではなかったようだが、最終的にスポンサー獲得やグッズ収入、出場給などボーナスをつけることで合意に至った。

 一方で、本田側から全試合の75%の出場を保障するオプションの提案があったという。しかし、これをボタフォゴは拒否し、コンディションの維持に最大限努めることで合意した。これにより、パーソナルトレーナーをつける契約につながったとみられる。

 交渉は順調に進んでいたようだが、ここでボタフォゴにとって恐れていたことが起きた。スペイン2部のクラブがボタフォゴの2倍の給与を提示してきたのだ。金銭面の上積みが難しいボタフォゴは、これで本田との交渉は決裂したと思われた。

 しかし、本田側から「ボタフォゴでプレーします。リオデジャネイロで会いましょう」というメッセージが届いたという。そこから12時間の時差もありながら、装甲車やパーソナルトレーナー、住居などピッチ内外の条件、さらにその費用をどちらが支払うかなど、細かい部分で詰めていき、今回の発表に至った。

 また、契約は12月末までとなっているが、プレーする最低期間は東京五輪が開催される8月9日までとのこと。クラブか本田、いずれかの当事者が不満を抱いた場合、その期間後に契約を解消できる要項が含まれているようだ。

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