イタリアのビンチェンツォ・スパダフォーラスポーツ相が16日、Facebook上でスポーツの再開に向けた自身の考えを明かした。

　新型コロナウイルスが世界中で猛威を振るうなか、各国でリーグが中断に追い込まれた。セリエAは3月9日の試合を最後にリーグがストップ。ユベントスやサンプドリア、フィオレンティーナなどでは複数選手の感染も確認され、リーグ中断から1か月以上が経過した現在も再開の目処が立っていない。イタリアのスポーツ担当大臣スパダフォーラ議員が今後の各クラブにおける練習解禁について自身の見解を述べ、慎重な姿勢を示した。

「私はこれまで5月4日という日付を挙げてきたが、可能だと確実になるまでは確定できない。しかし、予定通りに行えることを願っている。ただ練習は厳格に無観客で行うことになる。今後は、すべてのスポーツを安全に行うためのガイドラインを作成していかなければならない。今後の数週間は、感染状況の見通しを把握するうえで非常に重要となる。いつどのようにしてスポーツの大会を再開していくべきかの判断材料になるんだ」

　また、試合の再開については『ガゼッタ・デロ・スポルト』が報道。セリエAに先んじてコッパ・イタリアを再開させる案が浮上していると指摘している。イタリア杯では、3月上旬に予定されていた準決勝セカンドレグのユベントスvsミランおよびナポリvsインテルのカードが延期となっており、この2試合を5月27日、28日に開催するというものだ。以降、セリエA、セリエB、セリエCの順で徐々に再開させていくという。一方ですべての大会を9月12日に延期するという案も上がっており、今後の動向は注目されるところだ。

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