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「恐れはない」チェルシー指揮官に就いたトゥヘル監督…前指揮官からの私的メッセージに決意新た

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トーマス・トゥヘル監督がチェルシーの印象を語る

 チェルシーの新指揮官となったトーマス・トゥヘル監督が、クラブの“解任”文化について言及した。28日、ドイツの通信社『ラプトリー』が伝えている。

 チェルシーは26日、クラブのレジェンドであるフランク・ランパード氏を解任し、トゥヘル監督が就任。27日にはさっそく初陣に臨み、ウォルバーハンプトンとの試合はスコアレスドローに終わった。

 トゥヘル監督は新天地の印象について「結局のところ、私は非常に現実的だ。私がいるのは、勝利のDNAを持ち、トロフィーを獲得しにいくクラブだ」と語る。「つまりこの場合における現実というのは、今年はUEFAチャンピオンズリーグ(欧州CL)とFA杯に力を入れるということだ」。今季の目標をカップ戦に定め、プレミアリーグについては「優勝するには、あまりにも多くのチームが私より上にいる。優勝は現実的ではない。今から優勝を目指し始めても、集中力を失うだけだ」とバッサリと見切りをつけている。

 昨年末にはパリSGの指揮官を電撃解任されたが、欧州サッカー最高峰のプレミアリーグにやってきた。「このレベルで仕事ができることには心から感謝している」と感慨深げに語るトゥヘル監督。「チェルシーと契約するということは、トロフィーを獲りに行くために契約するということであり、どのコンペティションでも苛烈な競争の中に身を置くということだ。そのことはよくわかっている」とその覚悟を口にする。

「だが、それが怖いとは思わないし、私たちには大きな野心がある。私自身、とても大きな野心を持っている。チームのミックス具合にはとてもワクワクしているよ。クラブの構造にもとても感銘を受けているし、最初の数日からすばらしかった。どこかの時点で、誰もが結果を期待してくることはよくわかっているが、正直なところ、いつも私は結果を出そうとしているわけだから」

「当然じゃないか。世界で最も競争力のあるリーグで、世界最大級のクラブと契約するチャンスだったからだ。チェルシーの一員となり、最高の選手と最高のチームでタイトルを争うチャンスを、絶対に逃すべきではないと思った。とても簡単な選択だった」

「ファンたちにとって、フランク(・ランパード)がクビになったのが大きな失望だったことは間違いないと思っているし、前にも言ったように、私は彼に最大限の敬意を抱いている。私は選手時代のフランクの大ファンだった。彼のプレーを見れることは単純に喜びだったし、彼はプレーを通して、チェルシーとはどういうところなのか、90分の間に示すことができる重要な選手の一人だった。つまりインテンシティ、献身、勝者のメンタリティがあるんだ。彼と彼の残した遺産に対しては、最大限の敬意を抱いているよ」

「今日の朝、最善を尽くしてほしいという私的なメッセージを彼から受け取ったとき、その思いはさらに大きくなった。クラブは、これが私の責任ではないことを明確にしてくれたし、彼の状況を私から変えることはできない。決断は下された。そして私には機会が与えられたということだ」

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