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不発のC・ロナウドはスタメンから外すべき?ユーベOBらが見解「犠牲にする必要も」

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 不発が続くユベントスのポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドについて、イタリア紙『ガゼッタ・デロ・スポルト』が26日、特集を組み、ユーベのOBらが見解を紹介した。

 ユベントスは今シーズン、アンドレア・ピルロ指揮下でスーペルコッパ・イタリアーナのタイトルは獲得したが、チャンピオンズリーグ(CL)では決勝トーナメント1回戦でポルトに敗れて敗退。リーグ戦においては、セリエA10連覇の夢がほぼ消滅しただけでなく、CL出場権が与えられる4位以内の確保も不透明となっている。そんな中、出場した直近の3試合で無得点のC・クリスティアーノについて、クラブのOBたちが見解を示した。

 1980年代にユベントスに所属し、2度のリーグ制覇を経験したジュゼッペ・ガルデリーシ氏は、チームの絶対的エースであるポルトガル人スターをスタメンから外す必要はないと考える。「アンタッチャブルな選手は誰もいないが。ロナウドは年間である程度の得点数を約束してくれる選手。ゴールだけでなく、チームを何らかの形でけん引してくれる存在であり、ユーベが彼の起用を断念することはできないだろう。彼のような選手はシーズンのラストスパートにおいても、決定力を示してくれるはずだ」と述べた。

 一方、元イタリア代表MFのアンジェロ・ディ・リービオ氏は、やや厳しい見解を示す。

「ユーベは4位を確保できなければ大失敗になる。今はそれが最優先事項であり、誰の顔色をうかがうことなく、調子の良い選手をピッチに送り込むべきだ。ロナウドは最高の状態とは言えない。4位を確保するためには、誰かを犠牲にする必要もある」

「4位以内という目標はあまりに重要。ロナウドは常に試合をこじ開けようとするタイプの選手だが、直近の試合では単純なパスも含めてミスが多く、混乱しているように見える。たまにはベンチスタートにする必要があるように思う。他の多くの王者たちもベンチを経験していることだし、彼が決定力を取り戻すためにも役立つはずだ」

 続くニコラ・アモルーゾ氏もC・ロナウドの異変を感じている。ユーベの主役として戦う意欲を失っているのではないかと危惧する。

「何試合か前からロナウドは悲しそうに見える。その原因は何であるのか。彼のような王者にとってモチベーションは重要だ。このユーベにおいて主役になろうという意志があるのか確認する必要がある。ただ、ロナウドの代役を立てるのは簡単ではない。しかし彼も36歳であり、エネルギーを節約する意味でもベンチスタートは良いだろう」

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