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ギュンドアン、恩師クロップとの“激闘”明かす「言い合いになって彼がキレて…」

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ドルトムント時代のユルゲン・クロップ監督とMFイルカイ・ギュンドアン

 マンチェスター・シティMFイルカイ・ギュンドアンが、ドルトムント時代の恩師ユルゲン・クロップ監督について語った。

 2011年にドルトムントに加入し、クロップ監督の指導を受けたギュンドアン。加入直後から主力として活躍し、初年度でブンデスリーガ&DFBポカールの2冠に大きく貢献。翌シーズンはチャンピオンズリーグ(CL)決勝進出を果たすなど、絶対的な存在としてプレーしてきた。

 ギュンドアンは2016年のドルトムント退団後もクロップ監督への賛辞を惜しみなく語っていたが、必ずしも常に意見が一致していたわけではなかったようだ。『Players’ Tribune』に対し、2012-13シーズンのエピソードを明かしている。

「一度ユルゲン・クロップを怒らせたことがあるんだ。本当に怒っていたよ。ドルトムントでの2年目、ブンデスリーガでは(首位に)引き離されていたけど、CLでは優勝を狙えたんだ」

「スタッフはトレーニング前に体調が悪かったらドクターに報告するというルールを設けていた。ケガを防げるし、ユルゲンも練習ができないかもしれないと知ることができるからね。ある朝目覚めると、ハムストリングに違和感があった。問題があるのか、ただ疲れているだけなのか、判断がつかなかった。ドクターにメールすべきだったかもしれないけど、『たぶん大丈夫』と考えたんだ」

「いつものようにセッション開始の1時間前に来て、念のためにドクターに見てもらうように頼んだ。ユルゲンは不満だったようだ。僕は自分が間違っているとはわかっていても、なんとかその場を切り抜けようとしたよ。でもユルゲンは『リスクは冒せない』と言い続けた。僕は『練習できる』と言い続けた」

「そして、彼はキレた。情熱的な目で歯を食いしばっている時を見たことあるだろう? 彼はそうなって、『お前がやりたいなら好きにしろよ!』って叫んで、ドアを閉めたんだ」

「30分後にスパイクを履いてピッチに向かった。その時、ユルゲンが隣に来た。説教されるかなと思ったんだけど、彼は僕の肩に腕を回して言うんだ。『友よ、なんであんなに怒っていたかわかるか? お前のことが気になってしょうがないんだ。ケガしてほしくない』とね。ハグもしてくれた」

「ショックだったよ。喧嘩していたのに、父親が息子に話すように話しかけてくれたから。あの日、ユルゲンは教訓を与えてくれた。他人に対しても自分に対しても、常に正直であれとね」

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