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西メディア、バルセロナのクーマン解任論がかつてないほど高まる「どうして続けることができる?」

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ロナルド・クーマン監督とFWリオネル・メッシ

 11日のラ・リーガ第36節、敵地シウター・デ・バレンシアでのレバンテ戦を3-3で引き分けたバルセロナだが、ロナルド・クーマン監督の解任論がかつてないほど高まっている。

 前半にFWリオネル・メッシ、MFぺドリのゴールで2点のリードを得たバルセロナ。しかしハーフタイム、負傷したDFロナルド・アラウホとの交代でMFセルジ・ロベルトに3バックの右を務めさせると、そこが穴となって2失点。その後FWウスマン・デンベレが勝ち越し弾を決めたが、FWセルヒオ・レオンに3失点目を許して勝ち点1を分け合った。2試合勝利なしのバルセロナは、勝ち点を76までしか伸ばせず。首位アトレティコ・マドリーとは勝ち点1差で、暫定でも首位に立つことはできなかった。

 前々節のグラナダ戦(1-2)、前節アトレティコ戦(0-0)、そして今回のグラナダ戦とここ4試合で勝ち点7を失い、首位に立てるチャンスをことごとく逃してきたチーム、何よりもクーマン監督に対する風当たりはかつてないほどに強まっている。スペイン『マルカ』電子版の記事では、同指揮官が今季限りでの退団が決定的になったとの見解が示されている。

「もう十分だろう。グラナダ、アトレティコ、レバンテ戦がクーマン時代にとどめを刺した。この後、どうやってクーマンが続けることができる? コパ・デル・レイ優勝ではバルサのようなクラブのプロジェクトを維持することはできない。何より、ほかのチームも勝とうとしていないラ・リーガで、これだけコンスタントにチャンスを逸しているのならば。シウターで行った交代策は、彼の息の根を止めるものとなった」

「あと何次第でクーマンを続けさせられるのか? シメオネとジダンがあり得ない失態をすればいいのか? 二冠を達成して解任することは考えられないが、二冠はすでにバルサの意思でどうこうできるものではない。その巨大な、考えられないつまずきによってだ。(バルセロナ会長ジョアン・)ラポルタは彼にチームを率い続けさせると一度も断言してこなかったが、ラ・リーガで優勝を逃すことは、彼を解任することにおいて理想的な理由になるだろう」

 その一方でスペイン『スポルト』電子版も、クーマン監督がこのレバンテ戦の結果により、来季もチームを率い続けることが難しくなったとのコラムを掲載した。

「バルサはレバンテのピッチで痛ましいドローを演じ、ラ・リーガにほぼ別れを告げた。彼らには(奇跡でもない限り)タイトルを手にする可能性が残っておらず、そのためのオランダ人指揮官への批判が高まっている。彼を信頼する人は、わずかしかない」

「クーマンは戦術的ミスや、決定的や困難な瞬間における力不足を非難されている。コパの(輝かしい形での)優勝も保証とならない。彼は優勝争いの直接的ライバルとのみすぼらしい結果、アトレティコとマドリーとの試合で勝ち点12の内1しか獲得できなかったことで罰せられている。チャンピオンズでの痛ましいKOには触れないでおくとしても」

「メッシ(かつてないほど契約延長に近づいてはいるが)がどれだけゴールを決めても(もう29点)、救いとなる二冠達成はとても難しい。クーマンがカンプ・ノウのベンチに座り続ける可能性も、また然りだ」

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