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スアレス吼えた劇的決勝弾!! A・マドリー、土壇場逆転で7季ぶりラリーガ制覇に王手

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FWルイス・スアレスが劇的な決勝ゴール

[5.16 ラ・リーガ第37節 A・マドリー 2-1 オサスナ]

 ラ・リーガは16日、第37節を各地で行い、首位のアトレティコ・マドリーがホームでオサスナに2-1で勝利した。後半30分の失点で先行を許したが、そこからMFレナン・ロディとFWルイス・スアレスのゴールで逆転。7シーズンぶり11回目のラ・リーガ制覇に王手をかけた。

 A・マドリーがこの試合に勝利した上で、他会場のR・マドリーが引き分け以下に終われば今節でA・マドリーの優勝が決定するという条件。まずは首位を守るため勝利を得るべく、立ち上がりから5バックで守るオサスナを一気に押し込み、FWルイス・スアレス、FWアンヘル・コレアを中心に攻撃を繰り出した。

 ところが前半14分、MFサウール・ニゲスのスルーパスに反応したスアレスのシュートがGKセルヒオ・エレーラのファインセーブに阻まれると、跳ね返りを狙ったA・コレアのヘッドは枠外。同16分にはMFヤニック・カラスコのクロスが惜しくも味方に通らず、なかなかスコアを動かすことはできない。

 なおも主導権を離さないA・マドリーは前半21分、DFキーラン・トリッピアーからの浮き球パスに反応したA・コレアがペナルティエリア右を打開し、グラウンダークロスをスアレスがトラップ。ゴール左斜め前でうまく収めて絶好のチャンスかと思われたが、右足で狙ったシュートは左ポストに弾かれた。

 A・マドリーは前半27分、A・コレアがミドルシュートを狙うも、これもS・エレーラがファインセーブ。直後の28分にはA・コレアとのパス交換から巧みなボール捌きで抜け出したスアレスがゴール右前からシュートを狙うも、うまくミートせずに右へと外れた。同43分にはサウールのミドルシュートがオサスナゴールを襲ったが、右ポストをかすめて枠を外れた。

 そのまま0-0でハーフタイムへ。同時刻開催の他会場では優勝の可能性が残るR・マドリー、バルセロナもそれぞれ同点で前半を終えており、A・マドリーは後半に勝ち越せば優勝決定となる可能性が大いに出てきた。

 それでも後半4分、A・マドリーはトリッピアーのアーリークロスにスアレスがダイレクトで合わせたが、この最初のチャンスも枠外。同11分にはカラスコの縦パスを前線で受けたA・コレアがクイックターンから左足で折り返そうと試みるも、DFウナイ・ガルシアのカバーリングに阻まれた。

 なおも攻めるA・マドリーは後半13分、中盤右サイドで獲得したFKをトリッピアーがゴール前に送り込むと、サウールがニアサイドでフリックし、ファーで反応したDFステファン・サビッチが反応。ダイレクトシュートでネットを揺らした。だが、ここでVARが介入。サウールが触れた時点でサビッチがオフサイドポジションにいたとして、ゴールは認められなかった。

 千載一遇のチャンスを逃したA・マドリーは後半16分、トリッピアーが頭で折り返したボールをA・コレアがボレーで狙ったが、強烈なシュートはS・エレーラの真正面。同20分、A・マドリーのディエゴ・シメオネ監督はDFマリオ・エルモソとサウールを下げ、FWレナン・ロディとFWジョアン・フェリックスを投入した。

 すると後半21分、A・マドリーは中央を崩してA・コレアがスルーパスを送り、抜け出したカラスコが左足シュート。これがネットを揺らすも、またしてもオフサイドでゴールは認められない。同23分には左からの折り返しを受けたMFコケがうまく巻いたミドルシュートを放ったが、わずかにゴール右上に外れ、なおもゴールが遠い。

 そうして迎えた後半30分、これまで一方的に攻められる展開が続いていたオサスナがまさかのドラマを巻き起こした。左サイドを駆け上がったMFラウール・ガルシアがファーサイドにアーリークロスを送り込むと、FWアンテ・ブディミルが強烈なヘディングシュート。GKヤン・オブラクが片手でかき出し、試合はいったん続行したが、VARの介入によりゴールラインを越えていたことが確認され、土壇場で先制点が入った。

 それでもA・マドリーは後半37分、J・フェリックスのトリッキーな浮き球パスに抜け出したR・ロディがゴール左斜め前から左足シュート。これがゴール右上に突き刺さり、同点に追いつく。さらに同43分、カラスコのパスを受けたスアレスが右足ダイレクトで決め、土壇場で勝ち越しに成功。劇的な逆転劇で試合をひっくり返したA・マドリーが首位で最終節に臨む権利を得た。

●ラ・リーガ2020-21特集

データ提供:Opta
※大会の公式記録と異なる場合があります

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