beacon

称賛されたケアーの処置を誰もができるように…セリエAクラブとイタリア代表が応急処置講習を受講へ

このエントリーをはてなブックマークに追加

的確な処置を称賛されたDFシモン・ケアー

 イタリアサッカー連盟(FIGC)のガブリエーレ・グラビナ会長は、デンマーク代表MFクリスティアン・エリクセンが試合中に倒れたことを受け、セリエAクラブとイタリア代表チームに応急処置コースを受講させる意向を語った。14日、イタリア代表トレーニングセンターでの記者会見で語っている。

 インテルに所属する29歳のデンマーク代表は、12日のEURO2020グループリーグ第1節・フィンランド戦に出場。しかし、前半終了間際に倒れ込み、一時心停止の状態となった。同代表のミランDFシモン・ケアーは冷静に、エリクセンが舌を飲み込まないように気道確保の応急処置を行い、医療スタッフの胸部圧迫などもあり、命を取り留めた。

 デンマーク代表として、ミラノで戦う選手同士として、家族ぐるみでの付き合いがあるケアーの勇気ある行動に、世界中から称賛の声が集まった。FIGCはその行いを称えつつ、それが英雄的なものにならず、誰しもが実行に移せるように応急処置コースを受講させることを決めた。

 グラビナ会長は「エリクセンに起きたことは、世界中のスポーツの場面で起こりうるものだ」と語る。「ケアーが行った行為は称賛に値するものだ。エリクセンが生きているのは彼のおかげでもあるんだ。エリクセンの迅速な回復を祈っている」とケアーを絶賛。そして、プレシーズン中の応急処置コース受講の実施計画を明かした。

「プレシーズン中に、パオロ・ツェペリ先生ら連邦医師の応急処置講習を開催することを決定しました。これは朝、連邦医療委員会により承認されました」

●セリエA2020-21特集

TOP