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“メルカートの女王”アタランタが冨安健洋へのオファー増額を決めたワケは?

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東京五輪に出場しているDF冨安健洋

 ボローニャに所属する日本代表DF冨安健洋の動向について、イタリア紙『コリエレ・デロ・スポルト』が1日、分析を行った。

 2019年夏にシントトロイデンからボローニャに移籍すると、2シーズンにわたってセリエAで印象的な活躍を見せ、評価を高めてきた冨安。今夏の移籍市場では、アタランタやトッテナムから関心が寄せられており、その去就に注目が集まる。

 そんな中、イタリア紙は日本代表DFを巡る現状を伝えている。ボローニャのジョーイ・サプート会長は、幹部らに対し、「日本代表選手を放出する際、可能な限り現金化するように」と指示。このためイタリア紙は、「クラブは値引きに応じず、選手のトレードによる取引も好まない。唯一、現金の問題になる」との見通しを示した。またボローニャが放出に応じる条件を、「2200万ユーロ(約28億円)+ボーナス」としている。

 続いて、トッテナムとアタランタによる争奪戦に言及。「(アタランタ会長のアントニオ)ペルカッシは、フィジカルやユーティリティ性に優れたトミヤスを一途に見つめるジャン・ピエロ・ガスペリーニを満足させようと、オファーを引き上げ、リードを奪ったかに見える」と述べ、優勢とみられてきたトッテナムを逆転した可能性があることを伝えた。

 イタリア紙はその背景について分析する。アタランタは当初、ボローニャの要求額について、「高額すぎる」との判断を下していた。しかし「選手の売買にあたり、評価額を非常に注意深く見定め、“メルカートの女王”と呼ばれる」クラブは今、「トミヤスがアタランタでプレーすることで、ボローニャが現在要求する金額よりもさらに高額な価値になることを確信した」という。今後はトッテナムの出方も含め、冨安の去就を巡る動向は注目されるところだ。

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