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クロス54本のパワープレーでグラナダとドロー…クーマン「今のバルサは8年前と違う。今日はティキ・タカできる選手いなかった」

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バルセロナのロナルド・クーマン監督

 20日のラ・リーガ第5節、バルセロナは本拠地カンプ・ノウでのグラナダ戦を1-1で引き分けた。ロナルド・クーマン監督は試合後、チームが勝ち点1獲得のために奮闘したことについて、ある程度の満足感を得ているようだ。

 試合開始早々にグラナダの先制点を許したバルセロナは、その後グラナダの堅守を前に苦戦。するとクーマン監督は後半、FWルーク・デ・ヨング、DFジェラール・ピケを途中出場させてDFロナルド・アラウホとともに前線に並べる異例の3トップを形成させる。執拗なクロス攻撃を仕掛けると、90分にアラウホが同点ゴールを記録している。

 試合後、クーマン監督はスペイン『モビスタール・プルス』とのフラッシュインタビューで次のようにコメントした。

「試合前は勝つことを考える。ホームであるならば、なおさらね。だが、自分たちのひどい立ち上がりが試合を難しくしてしまった。私たちは力強く試合に入れず、相手は得点後、2分の段階から時間稼ぎをし始め、より守備的になってスペースを与えてくれなかった」

「私たちは試合が進むに連れて良くなっていった。戦い方を変化させて、サイドからクロスを放っていった。もっとゴールがほしかったが、勝ち点1でも満足しなくてはならない。私たちは引き分けに値した。チームは専心していたし、一丸となって野心を見せたことを強調しなくてはならない。それは観客が後押しをしてくれたおかげでもあるね」

 バルセロナがこの試合で上げたクロスの数は、じつに54本。彼らのボールをつないでいくスタイル、ティキ=タカと最も距離を置いた一戦だったのかもしれない。

「今は不在の個人技に優れた選手たちにも依存していることだ。招集リストを見てみてほしい。私たちにはティキ=タカをするための選手たちがいなかった。だから、すべきことをしたということなんだよ。まず自分たちのスタイルがあるべきだが、今日は変化が必要だった。サイドからクロスを送る必要に迫られていたとしたら、私たちは良いパフォーマンスを見せていた」

「バルサの基本システムは4-3-3だ。私たちはそれで前半をプレーして、その後に変化を加えた。ベンチにはストライカーがおらず、引き分けるか勝利をつかむためには違う方法、つまりピケとアラウホを前線に置く必要があった」

「私たちは勝利のためにできる限りのことをした。それは強調すべきだし、バルサのフットボールじゃない、ということではないんだよ。今のバルサは、8年前のバルサとも違うのだから」

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