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ラッシュフォード、マンチェスター大学の名誉博士号授与も「複雑」な胸中を告白

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FWマーカス・ラッシュフォード

 マンチェスター・ユナイテッドのFWマーカス・ラッシュフォードがマンチェスター大学の名誉学位を授与され、胸中を語った。英『ミラー』が伝えている。

 23歳のラッシュフォードは子どもの貧困問題への取り組みが評価され、昨年7月、最年少でマンチェスター大学の名誉博士号を取得していた。コロナ禍のパンデミックを理由に延期されていた直接の授賞式が今回、実施された。

 オールド・トラッフォードで行われたマンチェスター大学の式典で、ラッシュフォードはスピーチを行った。博士号取得を表すキャップを身につけて式典に臨み、自身の思いを訴えた。

「サー・アレックスのような偉大な方や、今日に至るまでの僕の道のりに大きな役割を果たしてくれた方々の前で、ここにいることは特別なこと」。同大学から名誉学位を授与されている元マンチェスター・U監督のアレックス・ファーガソン氏は、ラッシュフォード選手の友人や家族とともに、副学長のデイム・ナンシー・ロートウェル教授から賞を授与された。

「僕は子どもの貧困に関する私の活動が評価され、名誉博士号を授与されるためにここにいる」

 ただ、低所得者向けの給付制度「ユニバーサル・クレジット」の受給者に対する支給額の増額措置が終了した翌日の授与式となり、「複雑な気分だ」と言及。政府による貧困救済のための追加給付がなくなることについて、「英国の何百万もの家族が命綱を失った」と強調した。

「昨日、英国の何百万もの家庭が、命綱や生きるための手段を失った。そのため今日は複雑な気分だ」

「政治家たちは、僕がいたような地域に訪れるべきだ」。政府に対して、故郷であるマンチェスター南部のワイテンショウのような「地域社会を視察する」ことを要求。「僕がいたようなコミュニティに代表者が出向き、本当の意味での争いを目の当たりにする時が来たんだ。新型コロナウイルスを言い訳にすることはもうできない」と訴えた。

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