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クアリャレッラが現役警察官によるストーカー被害を振り返る「判決ですべてが変わった」

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FWファビオ・クアリャレッラ

 サンプドリアに所属する日本代表DF吉田麻也の同僚である元イタリア代表FWファビオ・クアリャレッラが25日、イタリアメディア『スカイスポーツ』のインタビューに応じ、過去のストーカー被害に言及した。

 クアリャレッラはかつて10年間にわたって現役警察官によるストーカー被害に遭った経験を持ち、その体験が今年にドキュメンタリー映画化された。クアリャレッラは20年ほど前、とあるトラブルをきっかけに1人の警察官と知り合いになったが、以降に匿名の脅迫や誹謗中傷が届くようになり、2009-10シーズンに所属していたナポリでは事実無根ながらもマフィアとの関係が囁かれて退団を余儀なくされた。

 後にこの警察官が犯人として逮捕され、禁固4年8カ月の判決が下されたことでクアリャレッラはようやく解放。ナポリ出身のサンプドリアFWはイタリアメディアのインタビューに応じると、当時を振り返った。

「判決が出た時からすべてが変わった。精神的に解放され、長年にわたって奪われていた自分の日常を取り戻すことができた。ようやくトレーニングとゴールを挙げることだけに集中できるようになった。あの日、僕と家族は生まれ変わったんだ」

「故郷で家族とともに穏やかに暮らせないなんて酷いことだった。ナポリの人たちは当然、真実を知らなかったはずだ。しかし判決が出た後、ナポリの人たちからものすごい愛情を感じた。僕はあの日からナポリのユニフォームに再び袖を通しているような気分になったよ。時は流れたが、今でも僕にハグしてくれる人や謝罪してくれる人もいる。だけど僕に謝る必要はない。誰も何も知らなかったのだから」

 クアリャレッラは自身の体験談の映画化について、「懐疑的な部分がかなりあった」と告白。「僕は(フランチェスコ)トッティや(アレッサンドロ)デル・ピエロのようなキャリアを歩んでこなかったからね」と語った。

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