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4試合ドタキャンのセリエA、保健当局を“違法”と非難…サッリも「コロナが危険なら教えて」

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 ラツィオの指揮官マウリツィオ・サッリが6日のエンポリ戦終了後、『DAZN(ダゾーン)』のインタビューに応じ、オミクロン株の感染拡大による混乱に苦言を呈した。

 イタリア国内でオミクロン株が猛威を振るう中、6日に開催されたセリエA第20節。ラツィオは、ホームのスタディオ・オリンピコで昇格組エンポリとの試合を3-3のドローで終えたが、指揮官のサッリは試合終了後、ボローニャ対インテルなど同節の4試合が地元保健当局の介入により直前でキャンセルされたことに言及している。

 チーム内に複数の陽性者が発生した際の対応に一貫性がないとして不満を述べた。

「今節の対応は我々にとって不利に働いた。限界の状況だ。我々はそれぞれの自治体の保健当局の手に委ねられており、各自治体で下す決断が異なる。コロナは極めて危険なものなのかどうか、教えて欲しい。もしコロナが危険な病気ならストップするべきだ。我々だけでなく、国全体をね。それとも、もしコロナがインフルエンザと同程度というなら発熱している者は自宅療養し、それ以外の選手はプレーすればよい。決断をするべきなんだ」

 レーガ・セリエAは第20節におけるこうした事態を受け、新たなガイドラインを発表。UEFAの基準に準拠し、トップチームおよび下部組織プリマヴェーラ(18歳以上のみ該当)に所属する選手13人(GK1人を含む)以上の陰性が確認できた場合、試合の実施を義務化する方針を示した。また同時に、イタリアの保健当局を公然と批判している。

「この規定を採用することで、セリエAの今シーズンの日程を消化することが可能になる。保健所が一貫性のない混乱の生じるような措置を講じ、介入しないことを願っている。イタリアのスポーツのシステムは重大な損害を受け続けており、計り知れない経済的影響を被った。複数の地域の保健所が下した決断は、さまざまな理由により違法であると確信している」
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