アヤックスは6日、スポーツディレクターのマルク・オーフェルマルス氏(48)が退団したことを発表。複数の同僚女性に対し、不適切なメッセージを送っていたという。

　現役時代にもアヤックスを始め、アーセナルやバルセロナで活躍したオーフェルマルス氏。2012年からアヤックスでディレクターを務めており、昨年末12月には26年6月末まで契約を延長していた。

　クラブ公式サイトでは、今回の経緯を説明。オーフェルマルス氏が長期間にわたり、複数の同僚女性に不適切なメッセージを送っていたという。クラブは監査役会およびエドウィン・ファン・デル・サールCEOとの話し合いの末、オーフェルマルス氏の退団を決定させた。

　オーフェルマルス氏は、クラブ公式サイトで声明を発表。「恥ずかしく思っています。先週、自らの行動に関する報告を受けた。いったいどういう風に伝え漏れてしまったのか」と胸中を語っている。

「私は一線を越えていることに気づかなかったが、ここ数日でそれが明らかになり、大きなプレッシャーを感じた。申し訳ないです。私のような立場の人間がする行動ではなく、許されるものではありません」

「いまになってわかってももう遅い。アヤックスから去るほかないです。どうか、私と私の家族のことはそっとしておいてください」

　監査役会のリーン・マイヤハード会長は「衝撃的な状況」と驚きを隠せない。「このことに対処しなければいけなかった女性たちにとって、大変なことでした。私たちは直ちに行動を起こし、何が最善であるかを慎重に検討しました。彼との契約は延長していたが、一線を越えたことで、継続の選択肢はありえなかった」と経緯を語っている。

---

●オランダ・エールディビジ2021-22特集