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カラバオ杯控えるチェルシー、トゥヘルはウクライナ情勢踏まえ複雑な心境を口に…「負けたとして、それが今どう役に立つのだろうか」

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チェルシートーマス・トゥヘル監督

 チェルシートーマス・トゥヘル監督にとって、ウクライナでの出来事が精神的に重くのしかかっているようだ。

 チェルシーは27日にカラバオカップ決勝、リバプール戦を控えている。この試合は、ロシア軍がウクライナに侵攻してサッカー界にも大きな影響を及ぼして以降、チェルシーにとって初めての試合となる。

 さらに27日には、ロシア人であるチェルシーのオーナーであるロマン・アブラモビッチ氏が、運営から手を引く意向を示していた。

 トゥヘル監督は、リバプール戦前の記者会見で『GOAL』に複雑な心境を口にした。

「この試合が気晴らしになるのは明らかだが、それでも戦争があまりに近く、身に新しい出来事なので、日曜日には少しばかり良心が痛むかもしれない」

「例えば私たちは完璧に集中し、完璧に祝うことが許されるのだろうか? それとも不謹慎だろうか? これはとても新しく、新鮮なことだからそう感じるんだ。複雑な気分だね」

 トゥヘルはまた、クラブに対する批判的な声をモチベーションにするという考え方も否定した。

「自分自身やチーム、スタッフを守り、外部からの影響や不公平感から身を守るために強い仲間を作り、このようなメンタリティーを構築するのだ」

「言いたいことはわかるが、よく考えてみれば戦争がある状況でサッカーの試合に負けたとして、それが今どう役に立つのだろうか。これは単に重要度が低いだけで、残念ながら何の役にも立たないだろう。もしそうなるなら私は試合に負けても構わないと思っている」

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