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40歳で引退のトッティ氏、イブラヒモビッチを絶賛し現役続行を懇願「彼はサッカーの真髄」

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元イタリア代表のフランチェスコ・トッティ

 元イタリア代表のフランチェスコ・トッティ氏が、14日付のイタリア紙『ガゼッタ・デロ・スポルト』のインタビューに応じ、ミランの40歳FWズラタン・イブラヒモビッチにエールを送った。

 下部組織から過ごしたローマに忠誠を尽くし、長年にわたってバンディエラとして活躍した45歳のトッティ氏。5年前に現役引退を迎えたレジェンドは、ミランでプレーするイブラヒモビッチの姿に、自身の姿を重ね合わせた。

「引退から5年が過ぎたが、あの時の感覚はすべて覚えている。最近のイブラの様子を見ていると、あの時の感覚が蘇ってくるようだ。ただ、彼とは状況がやや違う。私は特にケガもなく、まだチームに貢献できると思っていた。だがチームでは蚊帳の外に置かれ、出場しても3分とか5分、たまに10分とか、その繰り返しだった」

「私の最後の1年間は、最悪のライバルにすら起こらないことを願う。メンタル面で極めて厳しいものだった。削られたよ。一定の年齢になって継続的に出場できなくなると、フィジカルは錆びつき始める。ズラタンは現在、ほとんど出場しておらず、彼の困難が想像できる」

 さらにトッティ氏は、スウェーデン人スーパースターに対して賛辞を贈りつつ、現役続行を願った。

「イブラヒモビッチは、世界最強センターフォワードの1人だった。技術、身体能力、パーソナリティなどあらゆる点において、豪華な選手だった。絶対的リーダーであり、計り知れないカリスマ性を持った模範的なプロフェッショナルであり、ここ30年にわたってサッカーの歴史を刻んだ」

「これほどのカンピオーネ(王者)には、ずっと止めないでいて欲しい。彼ら王者たちはサッカーの真髄であり、喜びや感動をプレゼントしてくれた。そして何よりも愛するサッカーのために、自らの人生を捧げてきたんだ。私は彼の気持ちが分かるような気がする。どんな質問を自分自身に投げかけているかもね。カルチョを愛する1人として、イブラが現役を続けてくれることを願っている」

「彼が現役を続けることは、彼自身だけでなく、我々サッカーファン全員にとってのプレゼントだ。現役引退の決断は極めて個人的なものだが、決定力を示すことができるフィジカルがある限り、意欲があるなら続けて欲しい。イブラはピッチ内外で獅子のような選手だった。眺めるばかりのシーズンが何を意味するのかは、私も知っている。1年が永遠のように感じるだろう」

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