ベティスMFホアキン・サンチェスが、自身のキャリアについて一つの決断を下した。

　24日にコパ・デル・レイ決勝バレンシア戦をPK戦の末に下したベティス。優勝トロフィーを最初に掲げた40歳の主将はその直後のインタビューで、公言していた今季限りでの引退について、「せっかく勝ち始めたのに、どうして去らなければいけないんだ?」と迷い始めていることを打ち明けていた。

　そして、その翌日にベティス本拠地ベニト・ビジャマリンで行われた優勝祝勝会。ベティスのサポーターは、マイクを取ったFWボルハ・イグレシアスらとともに、ホアキンに対して「残ってくれ!」コールを繰り返したが、生けるベティスの伝説の返答は次のようなものだった。

「いろいろとプランを台無しにしちゃうかもしんないけど、みんなごめん……。もう1年続けるよ!」

　ホアキンほどの選手の引退となれば、ドキュメンタリーの撮影など色々と大規模な準備があるものだが、それらを台無しにしてまでもプレーし続ける意思が勝ったのだろう。なおマヌエル・ペジェグリーニ監督は「本当に素晴らしいことだ。彼はこのチームのキャプテンであり、日々の練習と挙げている成果によって、ここに残るべき存在と示してきたわけだからね」と、もう1年ベティスの太陽がチームを燦々と照らしてくれることへの喜びを表している。

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