パリSGがジャパンツアーを実施。17日にはメンバーが日本に到着し、FWリオネル・メッシ、FWネイマール、FWキリアン・ムバッペが都内で会見を行った。Meet&Greetキャンペーンでは、当選した日本のサッカーファンが3選手に質問するというふれあいの時間が設けられた。

　一人目はアチャンポンセアンさん。ムバッペに対して「ぼくはエムバペ選手の相手を置き去りにするスピードとドリブルがすごいと思います」と印象を伝え、「ぼくはCBをやることが多いです。エムバペ選手を止める方法はありますか」と同じサッカー選手として疑問を投げかけた。

　ムバッペは未来のライバルに笑みを浮かべる。「アドバイスをあげる必要はないと思うよ。だって、きみは強そうだ。対戦したらぼくのことをブロックすると思う」とその資質を見抜いてみせた。質問を終えると、二人にはパス交換の時間が与えられる。セアンさんは鋭いパスをムバッペにお見舞い。新たなライバル関係を垣間見せた。

ムバッペに質問するアチャンポンセアンさん

セアンさんとムバッペが握手

　二人目は中根晟さん。稀代のスターであるメッシに「サッカーを通じて得た一番大切なことはなんですか」と問いかけた。

　アルゼンチン代表として、そしてバルセロナやパリSGで戦ってきた選手として、メッシは真摯に回答。「サッカーを通してたくさんのことを学びました。責任感、努力すること、ときには犠牲を払うこと、仲間と協調してやっていく精神。そういうことを学んで、自分の個性も育ち、成長できました。サッカーで一番大事なのは、サッカーを楽しむこと。特に若いうちは、サッカーを楽しんでやることだと思います」と説いた。中根さんもメッシと2度のパス交換を行った。

中根晟さんがメッシに質問

2ショットで撮影

　最後の質問者は勝美夏樹さん。ネイマールに「これまでブラジル代表、サントス、バルセロナ、パリSGでサッカー人生を送られてきました。一番称賛するべき試合、そのプレーがあれば教えてください」と質問する。ネイマールは「非常に難しい質問。とても迷います」と考えつつも口を開く。「ただやっぱり、今のサッカー人生のすべてを作ってくれたサントスでの初試合を挙げたいと思います」と笑顔で伝えた。

　勝美さんにはパス交換の時間は設けられなかった。するとネイマールはそれを察知し、すかさず“エアパス交換”。見えないボールを交換し合い、自身のファンとしっかり交流を図った。

勝美夏樹さんがネイマールと握手

記念撮影に応じる

(取材・文　石川祐介)

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