チェルシー対トッテナムでVARを担当したマイク・ディーン氏は、クリスティアン・ロメロがマルク・ククレジャの髪を引っ張った場面への対応が誤りであったことを認めた。

　14日の2-2で終わったチェルシー対トッテナムの試合終了間際に大きな注目を集めたシーンが起きた。トッテナムの劇的な同点弾が決まる直前、CKの競り合いの中でロメロがククレジャの長髪を引っ張って倒したが、主審は見送り、VARもレビューを行うように命じず、大きな物議を醸している。

　イギリス『スカイスポーツ』で元レフェリーのダーモット・ギャラガー氏は、この場面について「VARが介入すべき場面だと思う。VARがアンソニー・テイラーをピッチサイドスクリーンに行かせると予想していた。アンソニーがスクリーンを見れば、レッドカードを提示し、チェルシーにフリーキックを与えていたはずだ」と自身の見解を示していた。

　そんな中、VARの担当だったディーン氏はイギリス『デイリー・メール』のコラムの中で「異なる判定を下すべきだったと考えながら帰宅したいと考えるレフェリーはいない。しかし、時には異なる判定ができた後になって気づくものだ」と綴り、自身の誤りを認めた。

「ケインによる2ゴール目の前、私は主審アンソニー・テイラーに待つように求め、その間トッテナムのロメロとチェルシーのククレジャによるインシデントを確認した。VARの立場でフリーキックを与えることはできないが、テイラーにレッドカードの可能性を考えさせるためにレビューエリアに行くことを勧めることはできた」

「数秒の間に私はロメロがククレジャの髪を引っ張ったかを検証しなければいけなかったが、あれを暴力行為と見なすことはなかった。それ以降、動画を見返し、他のレフェリーと話をして、今思うに、テイラー自身にあの場面を見せるために彼にピッチサイドモニターに行くよう求めるべきだった。フィールドにいるレフェリーがいつだってファイナルコールを行う」

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