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久保建英、バルセロナ下部組織の退団を振り返る「サッカーが好きなだけなのに18歳未満では他国でのプレー許されない。今も理解できない」

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MF久保建英がバルセロナ育成組織時代を振り返る

 ソシエダに所属する日本代表MF久保建英が、バルセロナ下部組織時代を振り返っている。

 久保は2011年8月にバルセロナの下部組織に入団。ラ・マシアと呼ばれる同組織で順調にステップアップしていったが、2014-15シーズンの始まりにFIFAの18歳未満の国際移籍を禁じる規定に違反しているとして、試合に出場できなくなった。その後、1年の空白期間があった後に日本に帰国し、FC東京に加入している。

 久保はスペイン『ノティシアス・デ・ギプスコア』とのインタビューで、その出来事を振り返った。今なおFIFAの規定には納得がいかない様子だ。

「フットボールを好きな少年が違う国に行けないで、プレーを禁じられる。僕はいまだ理解することができないです。テニスでそういったことは起こりませんよね。その規定は意味が分かりませんが、でもそういったもので、何ができるというわけでもないですね」

 久保は2019年7月、FC東京からバルセロナのライバルであるレアル・マドリーに移籍した。

「僕は18歳になるのを待たなくちゃいけませんでした。コパ・アメリアに参加していたとき、マドリーがやって来たんです。試合をこなしていたし、決断を下すための時間がなくて、大会が終わればプレシーズンがすぐ始まるといった感じでした。そこでマドリーを選択したんです」

 レアル・マドリーのフロレンティーノ・ペレス会長は、久保のことを高く評価していたとされる。

「18歳でしたが(EU圏外)枠があればチーム(マドリー)に残っていたはずで、良い経験をしてたでしょうね。確かにフロレンティーノは、いつも僕について良い風に話してくれていました。自分もその理由は分かりませんが、おそらく僕のプレー方法などが好きだったのかと。多くの選手を発掘してきた会長からそう言われると……自信が出ますね。今現在、僕はラ・レアルのことに集中していますが、その自信が最高の成果を引き出す助けになります」

 久保はレンタル移籍を繰り返した後、今夏に完全移籍でソシエダに加入。同クラブに長く在籍する考えのようだ。

「もちろんです。現時点では5年契約を結んでいますが、全うできることを期待しています」

 今季の目標としては、ゴール前でのプレー回数や決定力の向上を挙げている。

「得点を記録してスタートはしましたけど、今季はゴール前のプレーで飛躍しないといけないと思います。もっとペナルティーエリア内に入らなければいけないですし、それは監督が望んでいることでも僕自身がチームに貢献したいことでもあります」

 才能あふれる選手、天才的な選手と評され続けてきた久保だが、選手本人は自身を“努力の選手”と形容している。

「僕は天才と呼ばれる選手の類じゃありません。僕は努力の選手で、小さい頃から誰よりも練習に励んできました。そのことに誇らしさは感じますね」

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