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ブライトンMFムウェプ、遺伝性の心臓疾患発覚で24歳にして突如現役引退…「どんな夢にも終わりが来るもの」と本人もコメント

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ブライトンMFエノック・ムウェプ

 ブライトンは10日、ザンビア代表MFエノック・ムウェプの現役引退を発表した。

 クラブによると、24歳のムウェプは遺伝性の心臓病と診断され、選手としてのキャリアを終えること(現役引退)をせざるを得なくなったという。

 この症状は、時間とともに悪化する可能性があり、ムウェプがサッカーを続けた場合、心臓が致命的な症状に見舞われる危険性が非常に高くなるとのことだ。

 クラブのトニー・ブルーム会長は、「エノックのことは、私たち全員が本当に心を痛めている。彼と彼の家族は、この数週間トラウマになるような日々を過ごしており、彼がその時期を乗り越えたことに感謝するばかりだが、彼はその若さで有望なキャリアを断ち切られることになった」と話し、以下のように続けた。

「クラブとしては、彼が完全に回復し、次のステップを決められるよう、できる限りの愛と援助とサポートを惜しまないつもりだ」

 ロベルト・デ・ゼルビ監督は、「エノックのことはとても残念に思っている。着任前に全選手を見て、一緒に仕事をするのが楽しみで楽しみで仕方がない選手だった。我々は彼のためにできる限りのことをするつもりだ」と現役引退を嘆いた。

 メディカルパフォーマンスの責任者であるアダム・ブレット氏は「エノックにとっては大変な痛手だが、彼は自分の健康と家族を第一に考えなければならない。彼が愛するゲームをやめることはどんなに難しくても、これは正しい選択なのだ」と説明した。

 ムウェプは先月のインターナショナルウィーク中にザンビア代表に招集され、合流するためのフライト中に体調を崩し、マリの病院に入院。その後ブライトンに戻って心臓の検査と治療を受けた模様。

 この検査により、遺伝性の心臓疾患であることが判明。この疾患は、通常の心臓検査では明らかにならない難病であり、「スポーツをすることによって悪化する可能性があるため、エノックは自身の安全のためにサッカーをやめるしかないと忠告された」とクラブは説明している。

 ブレット氏は続けて「もちろん、これはエノックのキャリアであり、軽々しくできることではありません。我々は、エノックにとって最善のセカンドオピニオンを得るために、可能な限り時間をかけて、高度な心臓検査を行い、臨床専門家と協力しながら、徹底的に調べた」とし、「エノックが健康で長生きできるよう、適切な治療で病状を管理できるようサポートする」と今後への継続的なサポートを誓った。

 今シーズンここまで6試合に出場、ブライトンの主力として好調に貢献していたムウェプ。同選手は今回の発表を受けて、以下のようなコメントを発表した。

「ザンビアの小さな町、チャンビシに住む少年が持ってきた、あるニュースをシェアさせてもらうよ」

「彼は最高のレベルでサッカーをするという夢を追うために強く立ち向かい、神の恵みによってプレミアリーグに到達し、その夢を実現させた」

「ただ、どんな夢にも終わりが来るもの。悲しいことに、医療機関からの忠告を受けて、ブーツを脱ぐ必要があることを発表したい。でも、サッカーとの関わりはこれで終わりではなく、今後も何らかの形で関わっていくつもりだ」

「この場を借りて、妻や家族、代理人の12MAN、ザンビアサッカー協会、これまで所属したすべてのクラブ、チームメイト、コーチ、そして特にブライトン&ホーブ・アルビオンのみんな、僕のサッカー人生を支えてくれたすべての人に感謝したい。本当にありがとう」

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