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三好所属アントワープが66年ぶりベルギー制覇!! 最終節で終盤に劇的展開、陰の立役者は”他会場”1G1Aの本間至恩

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MF三好康児所属アントワープの優勝に貢献したMF本間至恩

 ベルギーリーグは4日、プレーオフ1の最終節を行い、MF三好康児所属のアントワープが1956-57シーズン以来66年ぶりのリーグ制覇を果たした。

 最終節では終盤まで1-2でゲンクにリードされ、このままだと最終節での首位陥落でタイトルに手が届かないという中、後半アディショナルタイム4分にDFトビー・アルデルワイレルトの強烈な右足ミドルシュートで劇的同点弾。最後の最後に奇跡を起こし、昨年10月に負った左膝前十字靭帯損傷断裂から8か月ぶりにベンチ入りした三好も歓喜の輪に加わった。

 もっとも、この優勝劇の陰ではもう一人の日本人選手が立役者となっていた。

 同時キックオフの他会場ではDF町田浩樹所属のロイヤル・ユニオン・サンジロワーズとMF本間至恩所属のクラブ・ブルージュが対戦。終盤まではサンジロワーズが1-0でリードしており、アントワープ対ゲンクが「引き分け」もしくは「ゲンク勝利」ならサンジロワーズが優勝という状況だった。

 ところが、その序列をベルギー移籍後トップチーム出場2試合目となった本間が瞬く間にひっくり返した。

 本間は後半43分、逆転をかけてピッチに送り出されると、直後の同44分にさっそく大仕事を果たした。左サイドからのクロスをDFジャック・ヘンドリーが折り返したのに反応し、ゴール前に詰めてベルギー移籍後初ゴールとなる同点弾。さらに同アディショナルタイム3分には相手がリスクをかけてくる中、得意のドリブル突破から絶妙なタイミングでスルーパスを送り、FWノア・ラングの決勝ゴールをアシストした。

 さらにチームは後半アディショナルタイム10分にも1点を追加し、3-1で勝利。今季の大半をリザーブチームで過ごし、来季に備えてトップチームに合流したばかりの本間による圧巻の活躍がきっかけとなり、すでに優勝の可能性が消滅していたクラブ・ブルージュが意地を見せた形となった。

 なお、本間の同点ゴールが決まった時点では、他会場でゲンクがアントワープをリードしており、優勝条件で優位に立っていたのはゲンク。その後、アントワープが劇的同点ゴールを決め、首位に立ったという時系列となっており、ベルギー最終節は最後の最後まで目まぐるしい優勝争いとなった。

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データ提供:Opta
※大会の公式記録と異なる場合があります

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