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パリ五輪世代の親善試合が選手の“差別発言”疑惑で打ち切りに…アイルランドが被害訴えるも相手国は完全否定

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差別発言疑惑が2会場で起きた

 19日に行われたU-21アイルランド代表vsU-22クウェート代表の国際親善試合が後半の途中で打ち切りとなった。アイルランド協会(FAI)はクウェートの選手による差別的な発言が理由としているが、クウェート協会(KFA)は猛反発している。

 FAIや英メディア『スカイ・スポーツ』などは3-0でリードするなか、中止されたと伝えている。FAIはこの理由について「クウェートの選手が我々のベンチメンバーの1人に対して差別的な発言をした」と公式ツイッターを通じて発表し、「我々の選手やスタッフに対する差別的行為はどのようなものでも許されない。この重大事案はFIFAとUEFAに報告する」と声明を出した。

 しかし、クウェート側はFAIの説明を真っ向から否定している。KFAも公式ツイッターを通じて声明を発表。「FAIが公式ツイッターを通じて差別の疑いに関する発表をしたことを非難する」とし、「拡散された情報は誤っている」と伝えた。KFAは試合が中止になった理由について、ラフプレーが多いことから「選手が負傷するリスクを避けるため」に主審が判断したと主張している。

 また、同日に行われたカタール代表vsニュージーランド代表の一戦でも試合が中止される事案が発生した。前半にカタールの選手に差別的な言動があったとし、ニュージーランドが後半を行うことを拒否。前半終了をもって打ち切られている。
 
 ただ、この試合も差別的な発言があったかは不確かの模様。カタールのカルロス・ケイロス監督はインタビューで「2選手が言葉を交わしたようだ」とコメントし、「何があったかは誰にもわからない。FIFAによって調査されると思う」と伝えている。

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