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「英国最高額でクラブを離れる」売却を望まなかったウエスト・ハム、イングランド代表MFライスの退団発表

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MFデクラン・ライスがウエスト・ハムを退団

 ウエスト・ハムは15日、イングランド代表MFデクラン・ライス(24)がイギリス最高額の移籍金でクラブを離れることで合意に達したと発表した。イギリス『BBC』によると、移籍金1億ポンド(約182億円)と追加契約金500万ポンド(約9億円)でアーセナルへの加入が目前とみられる。

 ライスはウエスト・ハムのユースから2017年にトップチームデビュー。セントラルMFを主戦場にクラブ通算245試合で15ゴールを記録し、2022-23シーズンはキャプテンとしてUEFAヨーロッパカンファレンスリーグ優勝に貢献した。また、2019年にイングランド代表デビューを果たし、これまで43試合の出場で3得点を挙げている。

 ウエスト・ハムとの契約はあと1年残っていたが、ユース時代から過ごすクラブを離れ、新たな挑戦をすることを決断した。

 デイビッド・サリバン共同会長はクラブ公式サイトを通じ、「サポーターには、デクランを売却したくなかったということをはっきりと伝えておきたい。私たちは彼を中心にチームを構築したいと考え、彼の将来を確保するために改善された長期契約のオファーを何度も出した。しかし、デクランが移籍を希望し、新たな挑戦を求めることを明らかにした時点で、クラブはウエスト・ハムにとって最善の利益のために行動し、彼の邪魔をすることは正しくないと考えた」と説明している。

 続けて「彼は偉大なボビー・ムーアやビリー・ボンズと並び、ウエスト・ハムのキャプテンとして主要なトロフィーを獲得した唯一の選手として歴史に名を残すことになった。それ以上に彼は在籍中、常にフットボールクラブのために全力を尽くしてくれた」と感謝を示した。

 また、デイビッド・モイーズ監督も「デクランがウエスト・ハムに在籍していた間、成し遂げてくれたこと全てに個人的に感謝したい」とコメント。「長い間、共に歩んできた人との別れは悲しいものだが、今は前を向かなければならない」と語った。

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