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大然ハットの起点は全て旗手怜央「ゴールに注目がいくのがサッカーだけど…」

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MF旗手怜央

[7.19 国際親善試合 横浜FM 6-4 セルティック 日産ス]

 前半だけでハットトリックを記録したセルティックFW前田大然に注目が集まる一戦にはなったが、その全てのゴールはMF旗手怜央を起点に生まれていたことも見過ごせない。

 まずは0-1で迎えた前半6分、旗手はFWアンデルソン・ロペスへのプレスバックでボールを奪うと、鋭いロングスルーパスをFWリエル・アバダに通し、そこからのクロスで前田の同点弾が生まれた。守備から攻撃への切り替えをたった一人で完遂させたビッグプレーで、欧州の舞台で戦う基準を示してみせた。

 さらに前半21分、旗手は中盤中央でDF岩田智輝の攻撃参加を促し、優しいパスを送ると、そこから再びアバダのクロスに前田が飛び込み追加点。さらに2-2と追いつかれた前半42分には、DF畠中槙之輔とのデュエルを冷静に背中で制し、またも右へのパスから勝ち越しゴールをお膳立てした。

 いずれもアシストはつかなかったが、旗手がスイッチを入れて生み出した3ゴール。旗手は「ゴールに全て注目がいくのがサッカーだと思うけど、それ以外のところ、前半の3得点はしっかり自分で打開できたところはあるので、目に見えないところだけどそういうのを出せたのは良かったと思う」と静かに手応えを口にした。

 もっとも、主体的な形でチャンスを作れるシーンはあまり見られず、旗手は「(個人で打開できる)そういうプレーを出せるのはいいと思うけど、でもそれ一個になるのも良くはないと思う。難しさはある」と葛藤も明かす。新体制で戦術の構築に時間がかかることも想定される中、「試されるところはあると思うので、ピッチ上で表現するだけ」と力を込めた。

(取材・文 竹内達也)
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