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「ああいう形は意外に得意」横浜FM宮市亮がヘッド弾含む2発!! 復帰後最長45分プレーで完全復活へ

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横浜F・マリノスのFW宮市亮

[7.19 国際親善試合 横浜FM 6-4 セルティック 日産ス]

 スコットランド王者のセルティック相手に2ゴールの大活躍。右膝前十字靭帯断裂の大怪我を乗り越え、徐々にコンディションを上げてきた横浜F・マリノスのFW宮市亮が、復帰後最長となる45分間のプレータイムで完全復活を印象づけた。

 宮市はこの日、2-3でリードされたハーフタイム明けから左ウイングのポジションで途中出場。序盤から自慢のスピードを活かした突破を仕掛け、相手の最終ラインに圧力をかけると、疲れが出るとみられた終盤に結果を出した。

 まずは4-3での後半40分、右サイドを駆け上がったMF井上健太からのクロスにファーサイドで反応し、高い打点からのヘディングシュートを突き刺した。「ああいう形は意外に得意で、ジャンプは高く飛べるほうだと思うけど、日本に帰ってきて出すシーンがなかった。井上選手からいいボールが来た」。恵まれた跳躍力を活かし、追加点を奪った。

 さらに後半43分、またしても右の井上からのクロスに飛び込んだ。今度は空中戦ではなく、ラインを下げるDFの逆を取ってマイナス方向に入った形。「本当に通じ合っているというか、メンバー外の練習からあのシーンが何回も出ていたので来たなという感じだった」。長期離脱からの復帰後、実戦から遠ざかっていた時期に磨き上げてきた連係がこの舞台で実った。

 宮市はこの日、昨年7月のEAFF E-1選手権・韓国戦で負った右膝前十字靭帯断裂の大怪我を乗り越え、5月23日のルヴァン杯で実戦復帰を果たして以来、最長となる45分間のプレータイムを走り抜いた。

 序盤の連続スプリントには「あれをやった後、マジで息が……。本当に死ぬかと思った」と冗談めかしたが、「それもまた長く出ることによって得られる経験だと思うのでいい機会だったと思う」と前向きに受け止め、「段階を踏んでやってもらっていたので、新たなステップが踏めたと思う」と手応えを口にした。

 23日には国立競技場で行われる明治安田Jリーグワールドチャレンジ2023でマンチェスター・シティと対戦。11年ぶりにプレミアリーグの難敵と対峙する。それでも宮市は「マンチェスター・シティという相手と戦うことは選手としてすごく楽しみなことはあるけど、チームとしてこの期間を重要にしないといけないというのが一番だと思う」ときっぱり語る。

 頭にあるのは天皇杯の町田戦、J1リーグ前節の川崎Fで喫した連敗からの脱却だ。シーズン後半戦の優勝争いに向け、宮市は「ゼルビア戦、フロンターレ戦と苦しい思いをしてきたので、チーム一丸となって自分たちのサッカーを貫くというところで、チームとしていい機会にしていきたい」と力を込めた。

(取材・文 竹内達也)
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