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“ネグレイラ事件”で揺れるバルセロナ、UEFAは来季CL参加を暫定的に許可

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 欧州サッカー連盟(UEFA)は27日、“ネグレイラ事件で”捜査対象となっていたバルセロナに対し、2023-24シーズンの欧州クラブ大会に出場する許可を暫定的に与えることが決まったと発表した。バルセロナは昨季ラ・リーガ王者。この決定に伴い、新シーズンのUEFAチャンピオンズリーグ(欧州CL)出場が決定的となった。

 バルセロナでは今年2月、かつてスペインサッカー連盟の審判委員会幹部を務めていたネグレイラ氏と同氏が所有する会社に対し、2001年から18年にわたって約730万ユーロ(現在のレートで約10億5000万円)もの金銭を支払っていたことが『カデナ・セール』の報道で発覚。クラブ側は審判買収の意図を否定し、レフェリング分析の名目だったと説明していたが、UEFAによる捜査が入っていた。

 UEFAは今回の発表で、バルセロナの23-24シーズンの欧州クラブ大会への参加手続きは「一時停止されている」と説明。「職権(裁判所)あるいは事件を担当する倫理・規律検査官(EDI)の要請で再開される可能性がある」と今後処分が行われる可能性は排除しなかったが、「UEFAクラブ大会への参加が暫定的に認められる」と結論づけた。もっとも「参加・除外については将来の決定が保留されている」とも記しており、さらなる結論が下される可能性も示唆した。

 加えてUEFAはバルセロナに対し、「進行中の調査の進捗状況をEDIに主体的に通知し、EDIが求める全ての文書と情報をEDIに提供する義務がある」と指摘。EDIには「バルセロナの参加・除外を評価する必要があると判断した場合、調査を継続した上で最終決定し、UEFA上訴委員会にさらなる報告書を送付するよう求められる」としている。

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