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インテルが終盤2発で逆転!! ネイマール不出場のパリSGは3戦未勝利で日本ツアー終了

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インテルが2-1で勝利

[8.1 国際親善試合 パリSG 1-2 インテル 国立]

 1日、国立競技場でパリSGインテルが国際親善試合を行い、インテルが2-1で勝利した。パリSGが後半にMFビティーニャのミドルシュートで先制に成功したものの、終盤にインテルが瞬く間に2ゴールを挙げ、逆転を果たした。国立競技場の観客からはFWネイマールの出場を求めるコールも巻き起こったが、日本ツアー3試合は不出場に終わった。

 パリSGはアルナスル戦(△0-0)、C大阪戦(●2-3)と続いた日本ツアーの3試合目。システムは4-2-3-1で構えた。GKジャンルイジ・ドンナルンマがゴールを守り、4バックは右からDFアクラフ・ハキミ、DFマルキーニョス、DFミラン・シュクリニアル、DFリュカ・エルナンデス。ボランチはMFマヌエル・ウガルテ、MFウォーレン・ザイール・エメリが組み、2列目は右からビティーニャ、MFファビアン・ルイス、MFカルロス・ソレール、1トップにはFWマルコ・アセンシオが入った。

 一方のインテルはアルナスル戦(△1-1)に続いて2試合目。昨季のUEFAチャンピオンズリーグ(欧州CL)で準優勝の快進撃を見せた3-5-2のシステムで臨んだ。GKフィリップ・スタンコビッチがゴールを守り、3バックは右からDFマッテオ・ダルミアン、DFフランチェスコ・アチェルビ、DFアレッサンドロ・バストーニ。ウイングバックは左にDFフェデリコ・ディマルコ、右にDFデンゼル・ドゥンフリースが入り、中盤はMFハカン・チャルハノール、MFヘンリク・ムヒタリアン、MFニコロ・バレッラの3枚。2トップはエースのFWラウタロ・マルティネスと新加入のFWマルクス・テュラムが組んだ。

 試合は前半9分、パリSGがセットプレーから最初の決定機。ソレールの左CKをアセンシオがボレーで合わせたが、GKに阻まれた。さらにパリSGは同14分、ソレールがウガルテとのワンツーから裏に抜けると、折り返しのパスにアセンシオが反応。だが、左足シュートは右ポストに当たり、またもGKに阻まれた。

 なおも攻めるパリSGは前半15分、エメリのドリブル突破でFKを獲得したが、ハキミのキックは大きく枠外。同20分、ビティーニャとアセンシオがトリッキーな足技で右サイドを打開するも、インテルの最終ラインは固く、F・ルイスの左足シュートは難なくブロックされ、序盤の主導権を活かせなかった。

 すると前半21分には、インテルがカウンターから敵陣に攻め込み、ラウタロがミドルシュートを狙う。その後は守勢が続く中で中盤での激しいファウルが増え、同23分にはムヒタリアンにイエローカードが出されたが、同25分にはビルドアップに絡んだテュラムが巧みなターンで前を向き、ディ・マルコが惜しいクロス。インテルがようやくペースを掴み始めた。

 さらに前半27分、インテルは中盤のデュエルで立て続けに競り勝ち、スルーパスにテュラムが突破。古巣対戦のシュクリニアルにファウルで倒されたが、FKのチャンスを獲得すると、変化をつけた形からチャルハノールが強烈なシュートを放ち、ドンナルンマを強襲した。

 やや劣勢が続いていたパリSGは前半33分、カウンターの応酬からアセンシオのポストプレーで起点を作り、斜めのパスとクロスを小気味よくつないでソレールが狙ったが、ここもインテル守備陣がブロック。インテルもクロス攻勢に出るが、そのままゴールは決まらず、0-0のままハーフタイムを迎えた。

 後半も拮抗した展開が続き、インテルが10分に最初の選手交代。ドゥンフリース、ディ・マルコ、ムヒタリアン、テュラムに代わってMFフアン・クアドラード、MFロビン・ゴゼンス、MFダビデ・フラッテージ、FWホアキン・コレアが入った。その直後にはパリSGに決定機。同13分、右サイドを持ち運んだビティーニャがミドルシュートを狙ったが、惜しくも左に外れた。

 そうして迎えた後半19分、国立競技場にFWネイマールの出場を求めるコールが響き始めた中、パリSGがようやく試合を動かした。決めたのはC大阪戦でも得点していたビティーニャ。右サイドからゆっくりと持ち出し、ボールを前進させると、強烈な無回転ミドルシュートをゴール左隅に突き刺した。

 パリSGはそこで選手交代。L・エルナンデスに代わってDFレイバン・クルザワを投入した。インテルも後半22分すぎ、バストーニ、チャルハノール、アチェルビを下げてDFステファン・デ・フライ、MFクリスチャン・アスラーニ、DFヤン・オーレル・ビセックを起用。パリSGは同24分、マルキーニョス、F・ルイス、アセンシオに代わってDFダニーロ・ペレイラ、MFシェール・ンドゥール、FWウーゴ・エキティケを入れ、互いにフレッシュな陣容を並べた。

 その後も国立競技場に集まった観衆からは「ネイマールコール」が巻き起こる中、ネイマールはベンチに座って笑顔で戦況を見つめる。すると後半37分、インテルが試合を振り出しに戻した。アスラーニ、クアドラードとテンポ良くつないだボールをフラッテージが受け、スルーパスを送ると、大外から飛び込んだFWセバスティアーノ・エスポージトが冷静にファーポスト脇に沈めた。

 さらにインテルは後半38分、コレアのポストプレーを起点にクアドラードのスルーパスでカウンター攻撃を仕掛け、抜け出したコレアのパスにフラッテージが反応。最後はワンタッチでフリックし、ファーサイドに展開すると、大外から飛び込んだMFステファノ・センシが決め、瞬く間に逆転に成功した。そのまま試合はタイムアップ。終盤の2ゴールで逆転したインテルが日本ツアーを白星で終えた。

(取材・文 竹内達也)
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