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W杯での前十字靭帯断裂から復帰したパリSGのリュカ・エルナンデス、自身初の母国リーグ挑戦に「新しい冒険」

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パリSGのフランス代表DFリュカ・エルナンデス(右)

[8.1 国際親善試合 パリSG 1-2 インテル 国立]

 新天地で長期離脱から復帰したパリSGのフランス代表DFリュカ・エルナンデスが試合後、報道陣の取材に応じた。日本ツアーは7月25日のアルナスル戦(△0-0)に先発し、7月28日のC大阪戦(●2-3)も途中出場。この日も左サイドバックで先発し、全3試合でピッチに立った。

「7か月ぶりに故障から帰ってくることができて、満足している。100%の状態で開幕戦に備えようと思っている」と、約10日後に迫ったリーグアン初戦(12日のロリアン戦)に照準を定めた。

 フランスのマルセイユ出身ながら幼少期からスペインで育ったリュカはアトレティコ・マドリーでプレーし、19年夏にバイエルンに移籍。19-20シーズンにはUEFAチャンピオンズリーグ優勝も経験した。そして今夏にパリSGに加入。自身にとって初の母国リーグでのプレーに「これまでリーグアンでは一度もプレーしたことがない。新しい挑戦だし、新しい冒険になる」と意気込みを語った。

 フランス代表は昨年のカタールW杯で準優勝したが、リュカ自身は初戦のオーストラリア戦で右膝前十字靭帯断裂の重傷を負い、途中離脱。所属するバイエルンでも昨季中の復帰を果たせぬままシーズンを終えた。新天地での新シーズンは指揮官もルイス・エンリケ新監督が就任し、リュカ以外にもFWマルコ・アセンシオ、MFイ・ガンイン、MFマヌエル・ウガルテ、DFミラン・シュクリニアルら数多くの新戦力が加わった。

 日本ツアーは1分2敗と3戦未勝利に終わったが、「監督も新しいし、新しい選手もたくさん入ってきた。監督の指示をしっかり聞いている。前半も後半もうまくいったと思うし、いい方向性を持ってやれている」と強調。日本の印象については「素晴らしいおもてなしで、日本の文化や人々の考え方も信じられないぐらい素晴らしかった。ここでプレーを見せられてうれしいし、また早く戻ってきたいと思った」と笑顔で話していた。

(取材・文 西山紘平)

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