beacon

論争呼んだR・マドリー対アルメリアの判定…“ビニシウス退場疑惑”の非公開VAR音声が流出する事態に

このエントリーをはてなブックマークに追加

VAR音声が流出する異例の事態に

 論争を呼んだレアル・マドリーアルメリアの判定に関して、新たな火種が生まれている。非公開のVAR音声が流出したようだ。

 R・マドリーが0-2から逆転して3-2で勝利したこの試合ではVARが3回介入し、いずれもアルメリアにとって不利な判定へと変わった。アルメリアの選手からは「こういう試合でこのようなことが起こるのはつらい」などと審判団への不満を示すコメントが出ている。その一方で判定の正当性を主張する声もあり、審判情報に詳しい『ラジオ・マルカ』などに出演するパベル・フェルナンデス記者はVARが介入した事象の最終判定はすべて正しいとする見解を伝えている。

 このような論争がある程度落ち着いたかと思われた試合翌日の22日、予想だにしない新たな問題が発生する。バルセロナ派とされるジェラール・ロメロ記者が自身の配信で、公開されていなかったVAR音声をリークさせて大きな話題になったのだ。

 スペインでは今月12日のラ・リーガ第20節から、スペインサッカー連盟(RFEF)の公式Xなどでオン・フィールド・レビュー時の主審とVARの会話音声を公開して透明性の向上に努めている。R・マドリー対アルメリアで発生した3つの事象もすべて公開されているが、ロメロ記者がリークしたのはオン・フィールド・レビューが行われなかったFWビニシウス・ジュニオールの退場疑惑の場面。このシーンの音声はレビューに至らなかったため公開の対象外だが、なぜか記者に音声が渡っていた。

 このシーンではビニシウスの腕がマークにつくDFアレハンドロ・ポソの顔に接触。流出した音声ではVARが「攻撃側にファウルの可能性」などと発した一方、主審は「お互いがもつれ合った」などと説明。VARはチェックを行ったが一発退場には相当しないと判断し、介入はしなかった。

 スペインメディアの『マルカ』によると、現地の審判技術委員会はリークされている音声が本物であることを認め、流出した原因を調査しているという。VARと主審の会話音声は国際サッカー連盟(FIFA)や国際サッカー評議会(IFAB)が公開の範囲を規定するなど、極めて重要な機密情報とされており、流出に至った原因の解明が求められる。

●ラ・リーガ2023-24特集
ゲキサカ編集部
Text by ゲキサカ編集部

TOP