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200cm控えGKがFWとして出場…U-23日本代表戦の奇策に本人「公式戦では初めてだった」

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松木玖生と競り合う“FW”ユー・ジンヨン(12番)

 U-23日本代表戦(●0-1)でFW起用されたU-23中国代表のGKユー・ジンヨンが自国メディア『タイタン・スポーツ』の取材に応じ、「公式戦でこのポジションをプレーするのは初めてだった」と明かした。

 中国はU23アジアカップの初戦で日本と対戦。日本は序盤に先制したものの前半に退場者を出したため、中国がボールを持つ時間が続いた。それでも中国は得点できないまま終盤に差し掛かると、後半43分に200cmの控えGKユー・ジンヨンがフィールドプレーヤー用のユニフォームを着用してピッチへ。背中には自身の名前と背番号が刻まれており、そのまま最前線に入ってパワープレーに加わった。

 日本でも困惑とともに大きな話題となったユー・ジンヨンの起用だが、本人によると練習で何度かFWの役割を務めていたという。『タイタン・スポーツ』によれば昨年からチームプランに含まれていたようで、それを知った父親からもポジションに関係なくベストを尽くすよう伝えられたようだ。ただ実戦で試す機会は結局なく、パリ五輪最終予選を兼ねたU23アジア杯を迎えていた。

 初披露が日本戦となったが、本人はハーフタイムの時点で監督に出場を直訴していた模様。FWとしてのデビュー戦では後半アディショナルタイム、ゴール正面でボールを受ける場面が訪れた。しかしシュートではなくパスを選択し、そのボールは味方に繋がらず。ユー・ジンヨンは「味方の方が決定力は高い。チームメイトに得点してもらいたかった」と振り返っている。

 中国の“奇策”で主役となったユー・ジンヨンだがあくまで本人の第一希望はGKとしての出場だといい、「将来的にはゴールを守りながらラストプレーで得点が必要になったとき、ヘディングシュートを決めるために上がることはあるかもしれない」とコメントしている。

●AFC U23アジアカップ2024特集
ゲキサカ編集部
Text by ゲキサカ編集部

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