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先制点演出の宮市が決勝アシスト!!ボルトンが連敗を4で止め6戦ぶり白星

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 宮市、決勝アシスト!! プレミアリーグは10日、第28節を行い、日本代表FW宮市亮の所属する19位ボルトンはホームで16位のQPRと対戦した。勝ち点2差の残留争い直接対決。3試合連続で先発出場した宮市は前半37分に先制点の起点となると、1-1で迎えた後半41分に右足アウトの絶妙なスルーパスで決勝点をアシストした。4連敗中で5戦白星なし(1分4敗)のボルトンと、5試合勝利なし(2分3敗)のQPR。どちらも勝ち点3の欲しい大一番に2-1で競り勝ったボルトンが連敗を4で止め、6試合ぶりの白星を飾った。

 FWペトロフが3試合ぶりに復帰し、左サイドに入ったのに伴い、3トップの右ウイングで先発した宮市は立ち上がりから果敢に仕掛ける。前半14分には右CKのキッカーを務め、ゴール前へのクロスにDFウィーターがヘディングで合わせるが、ゴール前でFWザモラがヘディングでクリア。惜しくもゴールには結びつかなかった。

 前半20分には疑惑のシーンが起きた。QPRはMFバートンの左CKにDFヒルが頭で合わせる。ヘディングシュートはゴールラインを越えたところでボルトンGKボグダンがかき出したが、副審の旗は上がらず、主審もプレーを流した。

 ボルトンからすればラッキーな判定で失点を免れると、前半37分だった。右45度の位置でFKを獲得し、ポイントに宮市が立つ。ゴール前へのクロスと見せかけ、真横にパスを流すと、MFデイビーズ、ペトロフとつないで左サイドのDFリームが折り返し、MFプラットリーがヘディングシュートを叩き込んだ。宮市の“トリックFK”からボルトンが先制点。1-0とリードを奪い、後半へ折り返した。

 ところが、後半3分、QPRはスルーパスに反応したFWジブリル・シセがオフサイドラインぎりぎりから抜け出し、右足で流し込む。シセの位置はオフサイドにも見えたが、ここでも副審の旗は上がらず、今度は主審がゴールを認めた。

 1-1の同点に追いつかれたボルトンはその後もQPRの攻勢を浴びる。それでも粘り強く耐え、ワンチャンスにかけると、後半41分だ。左サイドからの浮き球のロングボールをPA手前で宮市が胸トラップ。DFからのプレッシャーを受けながらボールをコントロールすると、右足アウトサイドで絶妙なスルーパスを通し、途中出場のFWクラスニッチが左足でゴール右隅に流し込んだ。

 宮市のアシストで勝ち越しに成功したボルトン。最後のQPRの反撃もかわし、そのまま2-1で逃げ切り、連敗を4でストップするとともに、1月21日のリバプール戦(3-1)以来、6試合ぶりの勝ち点3を手にした。1月31日にアーセナルからのレンタル移籍が決まった宮市にとっては、加入後、プレミアリーグ初勝利。記念すべき1勝、チームにとっても大きな勝ち点3を自らのアシストで勝ち取った。


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