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宮市のボルトン・逆転勝利でプレミア残留に前進

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 プレミアリーグは31日、第31節1日目を行った。日本代表FW宮市亮の所属する17位のボルトンは、アウェーで20位のウォルバーハンプトンと対戦。先制を許したボルトンだったが、3点を取り返し、相手の反撃を1点に抑えて3-2で勝利した。リーグ戦5試合連続スタメン出場の宮市は、前半から切れ味の鋭いドリブルでチャンスをつくるなど、劣勢を強いられた前半から存在感を示したが、1-1の後半33分に交代している。

 プレミアリーグに残留するためには、何としても勝利の欲しいウォルバーハンプトンが、立ち上がりから攻め続ける。右サイドからミカエル・カイトリーが攻め上がり、クロスを上げるが、中でFWシルバン・エバンクス・ブラケは合わせられない。同5分にもエバンクス・ブラケがゴール前の至近距離からシュートを放ったが、GKアダム・ボグダンが好セーブを見せて得点を許さない

 前半12分には宮市が右サイドを突破し、中央にクロスを送る。MFマルティン・ペトロフが合わせたが、シュートは枠に飛ばなかった。同16分にも宮市は右サイドを突破し、劣勢のチームにあって反撃の糸口となる。

 しかし、ウォルバーハンプトンの優勢は変わらず、同21分には右サイドからMFデビット・エドワーズが中央にクロスを送るが、ボルトン守備陣も体を張ってシュートを許さない。その後も圧倒するウォルバーハンプトンだが、なかなか決定機をつくるには至らない。

 逆に同31分には、ボルトンがチャンスをつかむ。後方からのロングボールを、FWダビド・ヌゴグがヘッドで流す。そのボールに反応したペトロフがヒールキックで巧みに抜け出し、PA内でボレーシュートを放つが、シュートはわずかにゴール上へ飛ぶ。

 同33分には左サイドからのクロスをFWスティーブン・フレッチャーがヘッド。枠に飛ぶがGKが左腕でセーブ。同37分にも、CKからフレッチャーがヘディングシュートを放つ。これも枠を捉えたが、ゴールライン上にいた宮市がクリア。前半終了間際にもカイトリーのクロスをフレッチャーが合わせるがボールはクロスバーを叩き、前半は0-0で折り返す。

 後半6分には宮市に大きな見せ場が訪れる。右サイドを突破し、対峙するDFを抜き去る前に中央へクロス。ゴール前でDFデビッド・ウィターが合わせたが、わずかに左に外れた。同8分にはカイトリーが右サイドから中央に切れ込み、PA外から左足でシュートを放つ。これが決まって、ウォルバーハンプトンが先制する。

 反撃に出るボルトンは、後半16分にウォルバーハンプトンからボルトンに加入したMFマーク・デイビスがPKを獲得。これをペトロフが決めて、1-1の同点に追いつく。

 このゴールで勢いに乗るボルトンは、同35分にヌゴグのヘッドがクロスバーに当たった跳ね返りをMFマルコス・アロンソが左足で押し込み、追加点を決める。さらに、その4分後にも宮市に代わって出場したMFクリス・イーグルスのアシストから、FWケビン・デイビーズが追加点を挙げて、試合を決めた。

 残留に望みをつなげたいウォルバーハンプトンも、試合終了間際にMFマット・ジャービスが1点を返したが、時すでに遅し。消化試合数が1試合少ないボルトンが終盤のゴールラッシュで3-2で勝利し、最下位のウォルバーハンプトンとの勝ち点差を9に広げた。


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