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宇佐美が初フル出場のバイエルンは土壇場の逆転勝利、逆転Vへ望みつなぐ

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 ブンデスリーガは21日、第32節2日目を行った。MF宇佐美貴史の所属する2位バイエルンは敵地で8位ブレーメンと対戦し、2-1の逆転勝利を収めた。宇佐美は右サイドで欧州移籍後初先発するとフル出場。8月13日の第2節ボルフスブルク戦以来となる出場を果たすと、チームは終了間際の劇的弾で0-1からの逆転劇を飾った。この結果により、今季2試合を残して首位ドルトムントと2位バイエルンの勝ち点差は「5」となり、逆転優勝へわずかな望みをつないだ。MF香川真司が所属するドルトムントは、この後25:30からホームでボルシアMGと対戦する。ドルトムントは勝てば無条件で2年連続8度目の優勝が決まる。

 バイエルンは25日の欧州CL準決勝第2戦のレアル・マドリー戦を見据え、FWマリオ・ゴメスやMFリベリらがベンチスタートとなった。初先発の宇佐美は立ち上がりから果敢に攻め込む。前半2分、3分と立て続けに右クロスでチャンスを演出。しかし、FWペテルセンは枠にいかず。得点にはつながらない。同11分には左CKを獲得し、宇佐美がキッカーを務めるがGKに阻まれた。その後、時間の経過とともに宇佐美はなかなかボールに絡めず。0-0で前半を折り返した。

 すると後半6分、ここ6戦勝ちなし(3分3敗)のブレーメンがセットプレーをものにした。MFズラト・ユヌゾビッチの右CKからゴール前混戦。最後はDFナウドが押し込み、ブレーメンが先制に成功した。優勝へ望みをつなぐためには、勝つしかないバイエルンは立て続けに選手交代。後半19分にはMFクロース、リベリを投入。同25分には最後の交代枠を使い、ゴメスをピッチへ送った。この時点で宇佐美のフル出場が確定した。

 攻め込むバイエルンだったが、ゴールは遠い。それでも後半30分にラッキーな形で1点を返した。左サイドを駆け上がったリベリが中央へ折り返す。ゴール前へ走り込んでいたDFナウドが痛恨のオウンゴール。1-1と試合は振り出しに戻った。逆転を目指すバイエルンだったが、あと一歩のところで決めきれない。後半35分には右クロスに飛び込んだミュラーがヘディングシュート。クロスバー上方へ外れた。

 なかなかボールに絡めない宇佐美だったが、後半41分には決定機を迎える。リベリが左サイドからゴールライン際をドリブル突破。DFを背負いながらも中央へ折り返す。ニアサイドへ詰めていた宇佐美が頭で合わせようとしたがDFに倒され、シュートを打つことはできなかった。このまま終わるかと思われたが終了間際のロスタイム1分だった。左サイドから持ち込んだリベリが自らシュート。これがゴールネットを揺らし、バイエルンが土壇場で逆転に成功。2-1で試合は終了し、優勝へわずかな望みをつないだ。

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