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タバレス、L・スアレス処分でFIFAやメディアを糾弾 キエッリーニも処分すべき?

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会見で声明、FIFA委員も辞任

 ウルグアイ代表オスカル・タバレス監督が27日の会見で、FWルイス・スアレスに対するFIFAの処分を批判した。

 L・スアレスはイタリア代表DFジョルジョ・キエッリーニにかみついたとして、9試合の出場停止、4か月のサッカーに関する活動の停止、10万スイスフランの罰金という厳罰処分を科された。

 タバレス監督は28日に行われるワールドカップ(W杯)決勝トーナメント1回戦のコロンビア戦を前にした会見で、質問は一切受けつけず、声明文を読み上げた。

 同監督は「ルール違反であって、犯罪ではない」とし、メディアの批判報道がFIFAの処分を導いたと主張。FIFAの技術研究グループ、戦略委員会のメンバーを辞任すると明かした。また、キエッリーニに対しても処分が科されると考えていたようだ。

「試合後は映像を見ていなかった。調査が始まってから、我々は双方に処分が下される可能性があると思った。それぞれへの規律処分があると思っていたことは否定できない。だが、処分は過剰なまでに厳しいものだった」

「試合後から彼を攻撃したメディアの意見に左右された決定なのは明らかだ。会見でその話題を持ち出した記者の国籍は知らないが、みな英語を話していた。私がメディアの攻撃について話したときは、ルイスの背景や歴史に話題が集まった。過去に起きたことだ。彼はそれらのことで厳しい罰を受けた」

「私は監督として、スケープゴートの理論を考える。何が良くて悪いのか、正しくて正しくないかを全員が理解するために、模範として罰を与えるということだ。我々はその土台に同意している。だが、このやり方には危険があるのだ。多くの場合、スケープゴートが、権利を持つ人間だということを忘れてしまう」

「この決定で誰が勝つ? 誰が負ける? 誰が利益を得て、誰が傷つく? これらの厳しい決定の土台に一貫性があるのか、私は疑う。L・スアレスの件の前後で、まったく異なる基準が用いられる問題があった。正当化しようとしているのではない。彼は処分されるべきだったと思う。だが、過剰に厳しすぎる」

「規律委員会という一つの組織によるでたらめな力の行使は受け入れられない。(FIFAでの役職を)辞するべきだと思う。自分と異なる価値観の組織にいるのは、賢明でない。だから、数日以内に辞表を出す」

「最後に、人としてのルイス・スアレスに、我々とともに仕事をしてきたルイス・スアレスに、我々がほかの誰よりも知るルイス・スアレスに、君は決して一人ではないと伝える」

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