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大会係数4倍のW杯で大幅順位変動…ドイツの1位は当分安泰?

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 国際サッカー連盟(FIFA)は17日、最新のFIFAランキングを発表した。ブラジルW杯で優勝したドイツが、約20年ぶりの1位に返り咲き。まさかのGL敗退で大会を終えたスペインは約3年間1位を守り続けていたスペインが8位まで大幅ダウン。8位まで落ちるのは2007年8月以来となった。

 大会係数が最大のW杯が行われたことで、大幅な順位変動があった。大会係数とは試合の格付けによって4段階で重要度が判定されるもので、普段の国際親善試合と比べると、4倍ものポイントを獲得することが出来る。よって、以前にもポイント算出法は説明したが(関連リンクの「FIFAランク、日本はなぜ下がった?」参照)、W杯を早々に敗退した国はポイントを伸ばせず、決勝トーナメントを勝ち上がった国がそれぞれ大幅に順位を上げたというわけだ。

 目をひくところでは、やはりブラジルW杯で優勝したドイツが1299.59ポイントから1723.84ポイントと424.25のポイントアップに成功。2位に浮上したアルゼンチンとは100ポイント以上の差をつけて、断トツの1位に浮上した。今後も大会係数3倍の大陸選手権本大会やコンフェデ杯で大番狂わせがない限り、当分の1位は安泰だろう。

 さらにFIFAランキングは過去4年間(48か月)の国際Aマッチの成績で判定されるため、W杯ごとに前回のW杯のポイントが失われることになる。8位に後退したスペインは前回W杯優勝の“貯金”を使い果たし、GL敗退で終えた今回のポイントのみの加算となったため、大幅に順位を下げたというわけだ。また勝敗によってもポイント化(勝利が3、引き分けが1、敗戦が0、PK勝ちが2、PK負けは1)されているため、3位決定戦まで進んだブラジルも大会前から1.72ポイント下げる結果に終わっている。

 全体の順位では1つ上がった日本も、22.28ポイント減と前回南アフリカW杯の“貯金”を使い果たした形だ。ただW杯前のアメリカでの親善試合を2連勝で終え、ポイント減を最小限にとどめたことで、アジア1位返り咲きとなった。

■W杯出場国の前回(6月5日発表)とのポイント差
※前回ポイント(順位)→今回ポイント(差)
1 ドイツ 1299.59(2) → 1723.84(+424.25)
2 アルゼンチン 1174.50(5) → 1605.53(+431.03)
3 オランダ 981.24(15) → 1496.41(+515.17)
4 コロンビア 1137.04(8) → 1491.78(+353.84)
5 ベルギー 1073.94(11) → 1401.25(+327.31)
6 ウルグアイ 1147.48(7) → 1329.57(+182.09)
7 ブラジル 1242.23(3) → 1240.51(-1.72)
8 スペイン 1484.58(1) → 1228.62(-255.96)
9 スイス 1148.57(6) → 1215.93(+67.36)
10 フランス 913.41(17) → 1202.13(+288.72)
11 ポルトガル 1189.40(4) → 1147.74(-41.66)
12 チリ 1026.23(14) → 1097.70(+71.47)
13 ギリシャ 1063.52(12) → 1090.68(+27.16)
14 イタリア 1103.95(9) → 1056.16(-47.79)
15 アメリカ 1034.82(13) → 988.66(-46.18)
16 コスタリカ 762.48(28) → 985.73(+223.25)
17 クロアチア 903.47(18) → 954.61(+51.14)
18 メキシコ 881.95(20) → 930.28(+48.33)
19 ボスニア・ヘルツェゴビナ 872.69(21) → 917.38(+44.69)
20 イングランド 1090.30(10) → 911.32(-178.98)
21 エクアドル 791.28(25) → 901.34(+110.06)
23 ロシア 893.29(19) → 896.53(+3.24)
24 アルジェリア 857.52(22) → 872.39(+14.87)
25 コートジボワール 809.31(23) → 850.45(+41.14)
34 ナイジェリア 639.80(44) → 664.04(+24.24)
38 ガーナ 704.44(37) → 642.31(-62.13)
40 ホンジュラス 731.22(33) → 636.75(-94.47)
45 日本 626.45(46) → 604.17(-22.28)
49 イラン 641.14(43) → 562.97(-78.17)
53 カメルーン 558.38(56) → 519.78(-38.60)
56 韓国 546.55(57) → 500.64(-45.91)
76 オーストラリア 525.60(62) → 396.67(-128.93)


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