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イランが後半ATに2発!! 10人のウェールズを下して勝ち点3奪取

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先制点を挙げたMFルズベー・チェシミ

[11.25 カタールW杯B組第2節 ウェールズ 0-2 イラン](アルラーヤン)

 カタールW杯は25日、グループリーグ第2節を行った。B組のイラン代表ウェールズ代表と対戦。2-0で勝利し、勝ち点3を手にした。

 FWガレス・ベイル擁するウェールズは、64年(16大会)ぶり2回目のW杯出場。GL第1節でアメリカ代表と対戦し、1-1のドローでスタートを切った。対するイランは、3大会連続6回目の出場。大会初戦は、強豪・イングランド代表に2-6で敗北を喫した。

 互いに今大会初勝利を目指す一戦。試合は、立ち上がりから攻勢を強めたイランが、前半15分にゴールネットを揺らした。敵陣内でMFアリ・ゴリザデーが相手の横パスをカットすると、そのボールがFWサルダル・アズムンに渡り、そこからショートカウンター開始。その2人でボックス内に侵入するように、パスを繋いで最後はゴリザデーがゴールに突き刺した。

 イランの先制かと思われた同シーン。だが、ビデオアシスタントレフェリー(VAR)の介入により、主審はオフサイドの判定を下した。さらに、イランは前半23分に右サイドのフリーキックからアズムンがヘディング弾。しかし、シュートは枠を捉えることはできなかった。

 イランのアグレッシブなプレスに苦しむウェールズは、シュートパスとロングパスを上手く使いながら、相手の守備網の突破を図る。前線のベイル、FWキーファー・ムーアをターゲットに縦に速い攻撃でイランゴールに迫ったが、決定機を作るまでには至らなかった。

 ボールを握りながらも、主導権を掴めないウェールズ。左サイドに入ったDFネコ・ウィリアムズが強引な仕掛けを試みるが、苦し紛れにあげたクロスは、イランDFに難なく処理され、1点が遠い。ただ、イランも立ち上がりほどの勢いはなく、ロングボールをアズムンに当てるが、孤立状態ですぐにボールロスト。前半は互いに決定打に欠け、スコアレスで折り返した。

 迎えた後半、先にチャンスを作ったのはイランだった。同7分、背後からのボールで相手の緒DFラインの裏に抜け出したアズムンが、敵陣ハーフライン付近から右サイドを独走。そのままペナルティエリア内に持ち込み、シュートを放ったが、ニアサイドのポストに嫌われた。さらにイランは同シーンの流れから、ゴリザデーが左足で狙ったが、こちらはゴール左のポストを弾き、先制点とはならなかった。

 イランは後半17分、ここまで攻撃の起点となっていたアズムンが左足のふくらはぎを気にするように座り込んでしまう。イランベンチはすぐさまFWカリム・アンサリファルドを準備。ただ、アズムンがプレー続行を望んだ様子で交代は行われなかった。その後も、アズムン、FWメフディ・タレミが起点となってウェールズゴールを脅かすも、あと一歩届かない。イランは、同23分にアズムンを下げてアンサリファルドをピッチへ送り込んだ。

 押し込まれる時間が続くウェールズは、MFアーロン・ラムジーを経由しながら前進を図るも、イラン陣地のペナルティエリアさえ遠い状況。すると、後半28分には、イランのMFサイード・エザトラヒが地を這うミドルシュートで会場を沸かした。しかし、ここはウェールズのGKウェイン・ヘネシーが右に倒れてストップ。2つの好シーンにサポーターのボルテージも上がる。

 ウェールズは後半38分、相手ゴール前での細かいパス交換から最後はDFベン・デイビスが強烈なシュートを放つ。だが、ここはイランのGKホセイン・ホセイニが指先でコースを変えて弾き出した。その直後、ウェールズの守護神・ヘネシーがイランのタレミを倒し、一度はイエローカードが提示されたが、VARの助言を受けた主審がオンフィールドレビューを行い、レッドカードに変更。1人少なくなったウェールズは、ラムジーに代えてGKダニー・ウォードを入れた。

 勢いに乗るイランは最後まで猛攻を仕掛けると、後半アディショナルタイム8分に待望の先制弾。MFルズベー・チェシミが右足で遠めから狙いすましたシュートが、ゴール右に突き刺さった。さらに直後の同アディショナルタイム11分にDFラミン・レザイアンが追加点。イランがウェールズを2-0で下し、今大会初勝利を手にした。

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