全国の強豪8チームがトーナメント戦で優勝を争うYASUサッカーフェスティバル～ミズノカップ2012～(滋賀)が29日に開幕した。

“セクシーフットボール”のタレント軍団地元・野洲高(滋賀)が09年度高校選手権優勝の山梨学院高(山梨)を迎え撃った一戦は、前半10分にFW関口悠太朗のゴールで先制した野洲が27分にもFW大園伸明のゴールで加点する。後半にも2点を加えた野洲に対し、山梨学院は試合終了間際に本庄将人が1点を返したが、4-1で勝った野洲が準決勝へ進出した。

　全国リーグのプレミアリーグEASTに所属する静岡学園高(静岡)と10年度全国高校選手権優勝の滝川二高(兵庫)との一戦は前半14分、静岡学園の2年生FW米田隼也が先制ゴール。17分にもDF伊藤翼のゴールで加点した静岡学園に対し、滝川二はFW谷本優のゴールによって前半を1-2で折り返す。だが静岡学園は後半13分に米田のゴールで突き放すと、相手の追撃を谷本の1点に封じて3-2で競り勝った。

　08年度全国高校選手権優勝の広島皆実高(広島)と、11年Jユースカップ優勝チームでプレミアリーグWESTに所属する名古屋グランパスU18(愛知)との一戦は、試合終了間際にスコアが動いた。後半34分、広島皆実はFW安部誠太郎のPKで先制するが、名古屋U18は直後にU-17日本代表FW森勇人のゴールで同点に追いつく。1-1のままPK戦に持ち込まれた試合は3-2で広島皆実が制し、準決勝進出を決めた。

　昨年度の高校選手権準優勝の四日市中央工高(三重)は、「ミズノカップU-18 IN 高知2012」優勝チームでプリンスリーグ四国でも首位を独走する香川西高(香川)と対戦した。後半9分に高校選手権得点王のU-18日本代表FW浅野拓磨のゴールで先制した四中工だったが、香川西は18分と19分にMF金沢裕平とMF箱崎裕也の連続ゴールで逆転。25分にも金沢が加点した香川西が3-2で逃げ切っている。

　準決勝は静岡学園対広島皆実、野洲対香川西がそれぞれ行われる。

【1回戦】
静岡学園 3-2 滝川二
[静]米田隼也2(14分、48分)、伊藤翼(17分)
[滝]谷本優2(29、57分)

野洲 4-1 山梨学院
[野]関口悠太朗(10分)、大園伸明(27分)、武田侑也(40分)、中村真輝(67分)
[山]本庄将人(69分)

広島皆実 1-1PK3-2)名古屋U18
[広]安部誠太郎(69分=PK)
[名]森勇人(70分)

香川西 3-2 四日市中央工
[香]金沢裕平2(53、60分)、箱崎裕也(54分)
[四]浅野拓磨(44分)、川本将太郎(70分)

[写真]広島皆実高vs名古屋U18